社員の夢や、やりたいことは変わる
店長さんやオーナーさん、もしくは先輩社員さんは「社員さんの夢や、やりたいこと」を把握していますか?例えば、「店長になりたい」「講師として活躍したい」「売れっ子になりたい」などですよね。
私も、スタッフと出来るだけコミュニケーションを取りながら聞いているつもりです。なぜならこれを知っておかないと、理想の働き方を提供してあげられないからです。
ただ夢や、やりたいことはいろんな状況によって変わることもあります。私はマネジメントにおいて、これが苦手なのでいつも注意しているところです。
「どんな時に変わるのか?」ということが分かっていれば、ある程度対応できるのではないかと思うので、今回は「社員の夢や、やりたいことは変わる」ということについてお話していきます。
ポイントは5つ
- ライフステージ
- 役職
- 美容師をやってみて
- 付き合う仲間
- 体験
それでは1つずつ説明します。
ポイント1:ライフステージ
一番大きなライフステージの変化としては、結婚・出産が挙げられます。
今まで彼氏彼女だった人が夫と妻になり、共同生活をしていくことや、子供が出来てパパとママになるということで、価値観の変化が生まれやすくなります。
今まで「何よりも仕事が1番」というタイプの人が、家庭をもっと大事にしたいと思う価値観が芽生えることも多くあります。
男女関わらず結婚出産があった場合は、スタッフと働き方について話す機会を作ると、スタッフも働きやすくなるでしょう。
家族を持つと、家族の中でいろいろな変化もあります。今までは一人生活での変化なので、比較的対処出来ていたものが、家族となると複数人で起こる変化となり、変化の回数が多くなります。
その変化にも対応してあげられると良いと思いますので、積極的にコミュニケーションがとれると良いでしょう。
2.役職
- 今までアシスタントだった人がスタイリストになった。
- スタイリストが店長になった。
- 店長がエリアマネージャーになった。
など、
役職によって夢や、やりたいことが変わることがあります。
例えば今まで自分の売り上げ重視で働いてきたスタイリストが、店長になってマネジメントも面白いと感じることもあります。
アシスタントがスタイリストになって、今までなかった独立願望が出てくることもあります。
なぜこうなるのかというと、役職が変わると見える世界がガラッと変わるからです。変わった世界から感じることで、自分の思いや価値観が変化することも少なくありません。
それに対応してあげることが出来ればベストですね。
3.美容師をやってみて
これは新卒に多いですね。美容学生の時に思っていた美容師と実際に働いてみた時のギャップは、少なからずみんなあると思います。それにプラスして社会人に対するギャップも加わってきます。その変化は、比較的プラスなものよりはマイナスに作用することが多くなるでしょう。
その結果、夢や、やりたいことが一気にぼやけてしまうということが多くあります。
ぼやけてしまった時に大事なのは、そばに寄り添っていろんな話を聞いてあげることです。
話を聞くことで解決出来ることは、一緒になって解決してあげればいいと思います。話を繰り返してギャップが埋まればいいですし、埋まらない場合もあると思います。
大事なのは、新卒の時期には夢や、やりたいことがぼやけてしまい、悩むことがあるということを先輩が分かっていて、悩みに対し、対応していこうという姿勢があるかどうかです。
4.付き合う仲間
人間は、先輩や同僚、友達、彼氏・彼女など人間は付き合う人によって、知らないうちに自分自身を形成している部分があります。
私もいろんな人とお話をして影響を受ける部分がたくさんありますし、誰といるかでその時の感覚は変わります。このように視座が変わると、より高いものを求めるステージになる社員もいるので、しっかりと答えていきたいですよね。
逆に、付き合う仲間によっては、明らかにマイナス方向に行ってしまう場合もあります。
例えば、毎晩飲み歩く人と友達になって、一緒に毎晩飲み歩いているなどですね。その場合話す機会を多くとるなどして、ケアしてあげることが大切になっていきます。
5.体験
何かの講習会やイベントなどで、価値観が変わることもあります。
海外旅行や新しい趣味、久しぶりに実家に帰った時なども体験に入ります。
このあたりもポイントなので、変化に気が付いてあげられるといいと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「社員の夢や、やりたいことは変わる」についてお話しました。
簡単にまとめると、
- 1.ライフステージ
特に結婚・出産です。 - 2.役職
見えなかった景色が見えてきます。 - 3.美容師をやってみて
新卒はケアしてあげましょう。 - 4.付き合う仲間
誰と付き合うかで人間は変わります。 - 5.体験
色々な体験を通して価値観の変化が起きます。
となっています。
重要なのは、「社員の夢や、やりたいことは常に変化する可能性がある」ということです。
「前にOOと言っていたからずっとそのまま」ということばかりではありません。なんとなく覇気がないなとか、元気がないなと感じた時は、夢ややりたいことが変わっている可能性があります。
その時の社員の状況から、上手くそれに対応出来ることが、社員満足度に繋がると思います。
社員の変化に気付きやすくなるためにも、ぜひこの5つのポイントを覚えておいて下さい。
【美容室経営に関するnote】
【美容室経営をわかりやすく具体的に石橋拓郎チャンネル】