美容室でOJT教育が必要な理由
OJTとは「On the Job Traininng」の略称です。新人や未経験者に対して、 座学ではなく実務を体験させながら、仕事を覚えてもらう教育手法で す。
ということで今回は「なぜ美容室でOJT教育が必要なのか?メリットしかない5つの理由」 についてお伝えしていきます。
早速本題に入ります。
要点は5つ
- 人頭に慣れる
- 課題が明確になる
- 時間的負担が減る
- 成長スピードの加速
- 教える側のスキルアップ
では、順番に解説します
1.人頭になれる
OJTはサロンワーク中に先輩と一緒に入客するため、 自動的に人頭で行います。
もちろんお客様でトレーニングをするわけではなく手順や、やり方などをウィッグで覚えた上で、 出来るだけ早く入客するという意味です。
ここで大事なのは、ウィッグでの仕上がりを完璧にする必要はないと いうことです。
なぜなら、人頭とウィッグは全く違うからです。
私がよく思いだすのは、専門学校でワインディングを死ぬほどやって、人頭を初めて巻いた時に、「髪のクセや毛量、 頭皮の厚みなどを感じて、全く上手く巻けなかった記憶」です。
もちろんウィッグでのトレーニングは必要です。
でも、アシスタントの子に「人頭って難しいですね。」 と言われたことは無いですか?
このように人頭とウィッグはかなり違うので、効率的にトレーニングを進めていくためにも、 ウィッグで手順を覚えて、手が慣れたらOJTに移り人頭に慣れた方が良いでしょう。
2.課題が明確になる
実戦形式なので、出来なかったことや課題が非常に明確になり、 本人も納得しやすくなります。
皆さんもそうだと思いますが、 実戦で実感した課題は印象に残りやすいですよね。
3.時間的負担が減る
サロンワーク中にトレーニング時間が作れているので、夜遅くまでトレーニングする必要がなくなる。
当社では、サロンワーク後のトレーニングを、サロンワークで出た課題 を中心に行っています。
このように行うことで非常に効率が上がりますし、本人もサロンワーク中に出た課題なので、課題に意識を向けやすい状態でトレーニングに取り組めます。
その結果、吸収率も上がります。
もしかしたら今後はトレーニングも残業という時代が来るかもしれません。そうなった時の対応策になります。
4.成長スピードの加速
ウィッグ教育が少なくなり、カリキュラムの項目が減る上に人頭に早く慣れるので、成長スピードが圧倒的に早くなるでしょう。
施術やお店のやり方によってはカラーやシャンプーなどの「OOモデル」を入れなくて良くなるので 、その点の負担も減りますね。
5.教える側のスキルアップ
先輩であれば教える側になるので教えるスキルがアップします。
また教える側も自分の技術の見直しにもなり、 お店全体のスキルアップに繋がります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「なぜ美容室でOJTが必要なのか?OJTのメリット」 ついてお話しました。
厚生労働省のデータだと「70%以上の一般企業がOJTを重視する、 またはそれに近い」と答えています。
実際に当社でも積極的に行っているのですが、 新入社員やアシスタントからの評判がとても良いです。
また「お客様で練習している」 という風に思われる方もいらっしゃると思いますが、その辺りもやり方次第でクリア出来ます。
今後「美容院でのOJTのやり方」 的な動画もアップする予定ですので、楽しみにしていて下さい。
【美容室経営に関するnote】
【美容室経営をわかりやすく具体的に石橋拓郎チャンネル】