美容室の勤務時間は長いのが普通?解決するための5つの施策

美容室の長時間勤務は解決できるのか?

皆さんの美容室の勤務時間はどのくらいですか?
美容室は昔から労働時間に関して、かなりルーズな業界だと思います。残業代が出ない美容室や、タイムカードがない美容室もまだ多くあります。
そもそも8時間労働を守るのは、しんどい業界でもありますよね
タイムカードを使い、9時間拘束で1時間休憩。それを出る時間は残業代支給。これが守れれば、なにも問題はありません。
しかし8時間の中で売上を作っていくことは、ハードルが高いのが実状ではないでしょうか?
今からお話するのは「必ずこうしたほうがいい!」というわけではなく「8時間という限られた時間を最大限に使うための提案」ですので、良いところがあれば取り入れてみて下さい。
ということで今回は「美容室の勤務時間問題」についてお話していきます。
5つの提案
  1. タイムカード
  2. 開店前の掃除や準備、閉店後の掃除
  3. 早番遅番を作る
  4. 次回予約
  5. 朝礼・終礼をなくす

1.タイムカード

まずはタイムカードですが、紙に打刻するタイプ・クラウド管理タイプのどちらでも構いません。当社は、スマレジというクラウドを採用しています。
このシステムは、ある程度無料なので便利ですよ。(スマレジ
管理もしやすいし、当社の場合は社労士さんと画面共有しているので、労働時間のチェックや助成金の申請時もスムーズにできます。
助成金の話が出てきたので少しお話すると、助成金を申請する時には勤務時間を証明するものが必要になることがあります。
タイムカードを打刻することで、それを提出すれば良いですね。
また、それによって残業代の計算も出来ます。
スタッフが退社する時に、残業代未払いで莫大な額を請求されたという美容室のお話をたまに聞きます。
っかり管理されることをおすすめします。

2.開店前の掃除や準備、閉店後の掃除

皆さんの美容室では、開店前の掃除や準備、開店後の掃除は勤務時間に含まれていますか?
本来ならこれらも業務の中に含まれます。
それぞれ30分あれば出来るので「ここを勤務時間に入れるには?」ということを考えて改善されることをおすすめします。
具体的な施策は次でお伝えします。

3.早番遅番を作る

スタッフ1人の拘束時間は9時間なので
早番のスタッフは朝9時から夜18時まで」
遅番のスタッフは朝10:30から夜19:30まで」
にするとスタッフがサロンにいる時間は
「朝9時から夜19時30分まで」
になります。早番遅番を作らない場合は9時間の営業時間なので、1.5時間稼働が増えます。
これを設定することで受付時間が伸び、お客様の数はもちろん、ロングメニューを受け付けられる可能性がグッと上がります
ちなみに当社の場合も、今申し上げたやり方を採用しています。
先ほど2でお伝えした「開店前の掃除や準備、閉店後の掃除」を勤務時間に組み込む施策ですが、早番の人は、朝9時に出社して30分開店準備。9時30分から受付開始です。
18時に退社して、そこからは遅番の人だけになります。
カットの最終受付を18時に設定しているので、ほとんどの場合は、19時にはお客様が帰られます。
残りの30分で、閉店作業をして業務終了です。
30分の余白を設けていることで、サロンワーク前後の業務も業務時間内に終わらせられますので、スタッフも安心して働けますね。

4.朝礼・終礼を無くす

朝礼や終礼を大切にされている美容室も多いと思います。

それが組織にとって大切であって、業務時間を使ってやるべきことであれば、絶対にやるべきですね。

ただ、どうしても朝礼・終礼が形だけになっているサロンも多いようなので、いっそのこと一回辞めてみては?というご提案です。

何度も申し上げますが、これはご提案なので、朝礼・終礼を辞めた方が良いと言っているわけではありません。

先程、余白の30分というお話をしましたが、弊社ではは開店前準備と閉店後作業に使っています。ここに朝礼終礼を組み込むのもありですよね。

ただ、そうするとそれだけ時間を使うので、余白の時間が短くなります。

当社では朝礼・終礼は行っていませんので、この30分は丸々作業に使えます。

朝礼終礼の内容に何があるかは、美容室それぞれだと思うので、もしチャレンジ出来ればやってみて下さい。

5.次回予約

美容室は、時間枠をいかに有効に使うかが勝負になってきます。

同じ就業時間でも、空きコマが少ないほうが売り上げは上がりますよね。

サロン内で次回予約が浸透すれば、空きコマを見ながらブロックのように予約を入れていけます。

また、休憩に関しても8時間労働ならば1時間取らないといけません

皆さんのサロンは取れていますでしょうか?

9時間拘束の8時間労働。労働時間をしっかり守るためにも、次回予約に取り組んでいると計算しやすいですよね。

次回予約のやり方については別記事がありますので、ぜひご覧下さい。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は「美容室の勤務時間問題」についてお話しました。
まとめると、
  • 1.タイムカード
    まずはタイムカードを打刻するところから始めましょう。
  • 2.開店前の掃除や準備、閉店後の掃除
    これを勤務時間に組み込む努力をしましょう。
  • 3.早番遅番を作る
    これを作ることで営業時間も長くなり、余白の時間も生まれます。
  • 4.次回予約
    空きコマを出来るだけ出さないようにする施策です。詳しくは別記事をご覧下さい。
  • 5.朝礼・終礼をなくす
    一度なくしてみて、その時間を違うことに使ってみるというご提案です。
この5つですね。

「美容師って好きじゃないとできないよねー」という会話が生まれる要因の1つは、勤務時間だと思っています。

改善していくのは企業努力なので、この記事で努力がしやすくなってもらえれば幸いです。

【美容室経営に関するnote】
note(ノート)

元大手美容院売上no1スタイリスト。 カットやカラー講師として内部、外部で活躍。 店長育成プログラムを考案しマネジメント…

 
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