2店舗目出店時に美容室オーナーが気を付けたい5つのこと

2店舗目出店時に美容室オーナーが気を付けたい5つのこと

1店舗目がある程度成功したら、2店舗目を考えますよね。
2店舗目を出す時に気を付けることはたくさんあるのですが、今回はその中でもとくに大事なトップ5をお伝えします。
実は私、2店舗目を出したときに1度失敗をしています。
その経験もあるので、今から出店を考えていらっしゃる方にとっては、参考になると思います。
今回は「2店舗目を出す時に美容室オーナーが気を付けたい5つのこと」についてお話していきます。
では早速本題に入ります。
トップ5
  1. 黒字化されているか
  2. スタッフは足りているか
  3. お金は借りよう
  4. 2店舗目か拡張か
  5. 物件決めは焦らない
では、1つずつ説明していきます。

1.黒字化されているか?

これは当たり前なのですが、現在の経営状態が上手くいっていないのに、次の店舗を出すというのはあり得ないですよね。
なんとなく売り上げ上がってきたからとか、人が増えたからという感覚で出店するのはやめましょう。
その時に大事なのは「月の利益はどのくらいか?」ということです。
なぜかというと、2店舗目を出すと単純に経費が倍になります。
最初からバンバン売り上げが上がればいいのですが、多くの場合そうはいかないことが多いですよね
その時に、1店舗目の利益で2店舗目をカバーすることになるので、利益がどのくらい出ているのかを把握することは、とても大事です。
もちろん全部はカバーしきれないこともあります。その時は、一旦赤字になります。
それを出来るだけ早く黒字化することが大事なのですが、2店舗目が「半年から1年」で損益分岐点を超えてくる計算出来れば、概ねOKだと思います。

2.スタッフは足りているか?

意外に多いのが、スタッフが足りていないのに出店するケースです。この場合、かなりの確率で失敗します。
理由はまず、美容院は人がいないと成立しないビジネスだからです。
その人が足りない状態で出店すると、経費に対してそれを回収するのが大変になっていきます
経費が回収出来ないとはどういうことか?」というのを分かりやすく具体例を出します。
ホットペッパーなどの広告費を30万円かけたとします。
人がいなければ空き枠も少なく、30万円かけた広告費を回収することが困難になります。
また、人が少ないと売り上げが上がりにくいので、家賃比率に対しても同じことが言えます。
さらに、1店舗目も併せて「スタッフが退職してしまう」というリスクもあります。
ただでさえ、ギリギリなところに1人辞めるとしたら、2店舗目を運営する人材がいなくなってしまいますね。
では、なぜ人がいないのに出店するのだろう?と思われると思いますが、理由としては多くの場合「いい物件が見つかったから」という理由が多いようです。
ちなみに私も2店舗目を焦って作ってしまい、1つ潰しています。人が十分にいる状態を作って、2店舗目を出すことをおすすめします

3.お金は借りよう

1店舗目でかなり利益が出て、現預金をしっかり持っていたとします
なんとなく「借金はいやだから通帳にあるお金で出店しよう。」と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし預金のみでの出店は、大きな危険をはらんでいます。
通帳に3000万円あったとして、出店費用に1000万円かかったとします。
この時点では「あと2000万円あるからいいや」という感じになると思いますが、倍になった月々の経費や人を増やすための求人費用、人が増えたことによる人件費などもかかります。
それに先ほど申し上げたように、人が急に辞めてしまい、売り上げが落ちてしまうということだって考えられます。
そうすると2000万円あった現金が、あっという間になくなるということも考えられますよね。どんどん減っていく通帳残高を見て落ち着いていられないと思います。
会社が倒産する時は、売り上げが上がらない時ではありません。
お金が無くなった時です。
お金があれば心にも余裕が出来て、色々な施策を打つことが出来ます。
出店する際には借りられるお金をどんどん借りて、現金を減らさないようにしましょう。

4.2店舗目か拡張か

1店舗目が4席以下のあまり広くないサロンであれば、2店舗目を出すこと自体がリスクになる可能性もあります。
1店舗目がパンパンになったら2店舗目を出すのが理想なのですが、1店舗目のキャパが少ないと、たとえパンパンになったとしても、スタッフやお客様が余裕のある状態になりづらいという状況になります。
特にスタッフに関しては、分散されることで1店舗目の運営にも支障が出る場合がありますし2店舗目に割ける人材も少なくなってしまいます。
そうするとスタッフも疲弊してしまい、上手くいかなくなるという可能性が出てくるというわけです。
もし、1店舗目が4席以下であれば2店舗目を出すのではなく、拡張をするのも良いと思います。
拡張であれば、今言ったリスクはなくなります。拡張は今の場所を改装しても良いですし、近隣に移転でも良いですね。
移転する場合は、出来るだけ既存店から近いところのほうが失客しないので良いでしょう。スタッフやお客様を増やしてから、2店舗目に着手した方が、より確実と言えます。

5.物件決めは焦らない

独立時は、退社する日が決まっているので、急いで物件を探す必要があります。
お給料での収入もなくなりますし、あまり時間が経ってしまうと待ってて下さるお客様を逃がしかねません。
でも、2店舗目はじっくりと腰を据えて物件を見定めることが出来ます。
収入や売り上げも確保出来ているはずなので、焦る必要がないということですね。
にもかかわらず2店舗目を出すと決めると、物件選びを焦ってしまう人がいます。
ここはしっかりと自分自身の条件を決めて、本当に納得のいく物件が出てくるまで待つことをおすすめします。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は 「2店舗目出店時に気を付けたい5つのこと」についてお伝えしました。
まとめると、
  • 1.黒字化されているか
  • 2.スタッフは足りているか
  • 3.お金は借りよう
  • 4.2店舗目か拡張か
  • 5.物件決めは焦らない
     
     
    まだまだ気を付けることはあるのですが、最低この5つは気を付けて下さい。
     
    私も2店舗目を潰してしまった時はとても辛かったので、皆さんにはそうなってほしくないんですね。2店舗目を出す時には、「人材、資金、物件」この3つが適正かどうかを考えて出店して下さいね。

【美容室経営に関するnote】

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元大手美容院売上no1スタイリスト。 カットやカラー講師として内部、外部で活躍。 店長育成プログラムを考案しマネジメント…

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