美容師がカウンセリングをする時、最初に意識するべき質問の仕方

美容師がカウンセリングの時に意識するべき質問の仕方

今回は「美容師がカウンセリングをする時に意識するべき質問の仕方」について、お話していきたいと思います。
意識しなければいけないことは、たった2つです。その2つとは、「クローズドクエスチョン」「オープンクエスチョン」のどちらをチョイスするかです。
早速本題に入ります。
まず、お話しすることを箇条書きでお伝えします。
  1.  クローズドクエスチョン、オープンクエスチョンとは
  2. クローズドクエスチョンのメリットとデメリット
  3. オープンクエスチョンのメリットとデメリット
  4. カウンセリング時、最初に使うのはどっち?
このように進めていきますので、宜しくお願い致します。

1. クローズドクエスチョンオープンクエスチョンとは

まず、2つの質問の違いから説明したいと思います。
クローズドクエスチョンとは、「はい」か「いいえ」で答える質問です。
例えば、「お腹は空きましたか?」「はい、いいえ」このような質問です。
答えが、YesかNoの2択に限定されているため、“closed(閉じられた)”と呼ばれます。
クローズドクエスチョンとは反対に、オープンクエスチョンは、「はい」や「いいえ」では答えられない質問です。
例えば、「晩御飯は何を食べましたか?」「カレーです。パスタです」このような質問です。
いわゆる5W1Hを使った質問です。
5W1Hとは、英語の
「Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)How(どのように)How Much/How Many(いくら、いくつ)」
を指し示す言葉です。
答えが限定されず、自由なため、“open(開かれた)”と呼ばれます。
これが、2つの質問の違いです。

2.クローズドクエスチョンのメリットとデメリット

まずメリットは、
  • お客様が答えやすい。
  • お客さまの考えの確認がしやすい。
この2つです。
答えがイエスかノーの2つしかないので、お客様が「返答に悩まなくていい」というメリットが生まれます。
デメリットは、尋問のようになりやすいこと」です。
例えば、
  • このぐらいカットしていいですか?」「はい。」
  • 「重たくないですか?」「はい。」
  • 「長さはもっと切りますか?」「いいえ。」
  • 「カラーリングは前回と同じでいいですか?」「はい。」
このように、クローズドクエスチョンを連発すると、答える側の主導権がないため、お客様は不安を抱きます。
これがクローズドクエスチョンのメリットとデメリットです。

3.オープンクエスチョンのメリットとデメリット

まずメリットは、考えを自由に話してくれること」です。
お客様に会話の主導権を与えることが出来て、自分について話してもらうことが出来るというメリットがあります。
デメリットは、オープンクエスチョンを連発しすぎると、お客様に考えさせ続けたり、説明させ続けてしまうことになることです。
その結果「プロだったらもっと引っ張ってよ」という感覚が生まれかねません。
例えば、
  • 今日のヘアスタイルはどうしますか?」
  • 「えっと。。長さを少しカットしようかな」
  • 「長さを少しカットしてどんな感じにしたいですか?」
  • 「どんな感じ。。。ボブとかかなぁ」
  • 「ボブでもいろいろありますが、どんなボブですか?」
  • 「え。。。」
非常に極端な例ではありますが、相手に考えさせ続け、説明させ続けることになるので、相手を疲れさせてしまうのです。
プロとしての威厳も失われてしまいます。
これが、オープンクエスチョンのメリットとデメリットです。

4.カウンセリング時最初に使うのはどっち?

ここまで2つの質問の仕方について、説明しました。
ここで、皆様に2つ質問です。
1.サロンワークにおいてのカウンセリング時、最初に使うのはどっちの質問の仕方でしょうか
2.どのようなトークが適切でしょうか?
ぜひ、考えてみて下さい。答えは出たでしょうか。
 
1の答えは、クローズドクエスチョン」です。
お客様とのファーストコンタクトは、出来るだけ答えやすい質問をするようにしましょう。
そうやって会話のキャッチボールを1回交わすことで、その後のカウンセリングがスムーズにおこないやすくなります。
2の答えは、「今日はどんな髪型にしたいかお決まりですか?」です。
よく間違えやすいのが、「今日はどうしますか?」とか「今日はどんな髪型にしますか?」というトークです。
お気づきですか?似ているようで、この2つはオープンクエスチョンなんですよね。
そうした場合ウォーミングアップなしで、いきなりお客様に考えさせてしまう形になりますよね。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は 「カウンセリング時に意識しなければいけない質問の仕方」についてお話しました。
カウンセリングの最初は、クローズドクエスチョンを使い、「今日はどんな髪型にしたいかお決まりですか?」と聞くのが正解の1つです。
ほかにも沢山答えはあるかもしれませんが、まず一つ、これを覚えておいて損はないと思います。
特にご新規のお客様に対してはとても大事なことなので、ぜひ取り入れてみて下さい。
【美容室経営に関するnote】
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元大手美容院売上no1スタイリスト。 カットやカラー講師として内部、外部で活躍。 店長育成プログラムを考案しマネジメント…

【美容室経営をわかりやすく具体的に石橋拓郎チャンネル】

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