【美容師】出来ない施術はお断りする勇気を持とう
皆さんはサロンワークをされていて、 もしくはスタッフのサロンワークを見ていて
「この要望に応えるのはちょっと難しいな」 と感じることはないですか?
技術不足ということではなく、 何かしらの危険性がある場面ということです。
私もサロンワークをしていて、たまにそのようなことがあります。
皆さんはそうなった時に、どう応対していますか?
今回は「美容師は出来ない施術をお断りする勇気を持とう」ということ について、お話していきたいと思います。
今回の記事は、スタッフさんにも見て頂くと良いと思います。これを見て頂くことで、スタッフがクレームを起こすことを防げるかもしれません。
ポイントは5つ
- 出来ない施術とは
- お断りしないとどうなるか
- 私がお断りした例
- お断りの仕方
- スタッフにも共有する
この5つです。
では早速本題に入ります。
1.出来ない施術とは
まず「出来ない施術とはなにか?」 ということについてお話します。
出来ない施術が何を指しているかというと、圧倒的に多いのは「毛髪ダメージが多く施術出来ない」という場合です。
お客様がやりたいパーマや、カラーデザインにおいて、髪の毛の体力が 持たない時のことです。ほとんどの場合は、これに当てはまるでしょう。
あとは、「時間がかかる施術を短時間で終わらせてほしい」とか「これ以上、髪の量を減らせないのにすいてほしい」という場合もあります。
2.お断りしないとどうなるか
美容師には、「何とかしてあげたい」「やってあげたい」 という気持ちがある人が多いですね。
でも私は成功する理論がない場合、やるべきではないと思っています。
もしかしたら、結果は良いかもしれません。でもそれはギャンブルであって、 たまたま上手くいっただけになってしまいます。
逆に、上手くいかなかった場合はどうなるのでしょうか。
髪が切れたり、溶けたり、ビビり毛になってしまったり、色んなリスクが考えられます。リスクと隣り合わせの施術であれば、やるべきではないと思いま す。
では、お断りしないで髪が切れたり、溶けたり、 ビビり毛になってしまったら、お客様はどういう反応をされるのでしょうか。
たとえ「どうなってもいいのでやってください!!」 と言われていたとしても、後悔しかないと思います。
もしくは「プロだったらなぜ止めてくれなかったんだ」 ということにもなりかねません。最悪裁判などに発展することもあります。
お断りしなかった場合、 このようなことが起こる可能性があることを頭に入れておきましょ う。
3.私がお断りした例
私が今までにお断りした例をお話しすると、
【2回ブリーチの履歴があって、どうしてもパーマをかけたいというお 客様】
という場面がありました。
この時は、パーマをお断りしました。
かけられるという美容師さんもいるかとは思いますが 、自分の判断では危険性が高いため、お断りしてコテの仕上げをお教えしました。
あとは毛量をこれ以上へらせない状態で「もっとすいてほしい」というお客様もいらっしゃいました。
ウルフカットがご希望だったのですが、これ以上すくと襟足がひょろひょろになってしまい 、デザイン的に良くないと思ったのでお断りしました。
このように、自分自身が「危険」 と感じたらお断りするようにしています。
別の職業のお話をすると、 病院でも設備や専門性の観点から、治療や手術を断るというお話を聞か れたことがあると思います。
その場合、別の病院に行くことになりますね。
病院は命を扱っているわけですから、 このような判断を慎重にされていると思います。
どんなに治療してあげたいと思っても、 ギャンブルはされないのではないでしょうか。
「危険」を感じた時には「お断りする勇気」 が必要だということです。
4.お断りの仕方
お客様は、自分が希望した施術を出来ると思っていらっしゃいます。
また、自分では出来ないけど他サロンなら出来る場合もあります。
例えばビビり毛の修正などは、得意としているサロンに行くと出来ると思います。
その場合は、そのサロンをご紹介するところまで出来れば、 非常に良いでしょう。
5.スタッフにも共有する
これらのことをスタッフ全員が共有することが大事です。
店長だけが分かっていても、
スタッフが判断することが難しい場合は、セカンドオピニオン的な感じで、相談してもらえる仕組みにしておく
私も一人の判断では難しい時は、他のスタッフに「
このように「危険」
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「美容師は出来ない施術をお断りする勇気を持とう」という内容についてお話しました。
まとめると、
- 1.できない施術とは
ほとんどの場合はダメージによるもの。 - 2.お断りしないとどうなるか
最悪裁判になってします。 - 3.私がお断りした例
危険と判断したら勇気をもって。 - 4.お断りの仕方
優しく丁寧に理論的に。 - 5.スタッフにも共有する
サロン内でセカンドオピニオンが出来ると良いですね。
ということです。
せっかく来て下さったお客様に、「施術出来ません」
ただ、それも本質を考えればお客様のためなので、
【美容室経営に関するnote】
【美容室経営をわかりやすく具体的に石橋拓郎チャンネル】