美容師が間違いがちな3つの言葉使い

美容師が間違いがちな3つの言葉使い

接客業である美容師ですが、言葉づかいが苦手なスタッフが多いのも事実ですよね。
私も間違うことがあったり「それってそうだったんだ」と今更ながら気が付くことも、未だにあります。とくに、入社したてのアシスタントの方は、なかなか難しいですよね。
当サロンでも、ことあるごとに注意をしていますがパーフェクトとはいきません。
突き詰めればきりがなくなってしまいますので、今回は一般常識的に「これが出来てないとさすがに恥ずかしいよね」という観点で、美容師がつい口にしてしまう、間違いやすい言葉づかいに絞ってお伝えしていきます。
ということで今回は「美容師が間違いがちな言葉づかい」についてお話していきます。
では、早速本題に入ります。
間違いやすい言葉遣いを、3つのカテゴリーに分けて説明します。
  1. 動詞
  2. 身内敬語
  3. バイト敬語
それでは、1つずつ説明します。

1.動詞

今までたくさん美容師に接してきましたが、動詞の丁寧語が苦手な方が多いようです。
例えば、「来た、行った、帰った、言う、聞く」等ですね。
例を出すと「来た」の場合、「先輩、OO様が来ました」とか、お客様に向かって「先日来た時にお買い上げ頂いたシャンプーなんですが」等をよく耳にします。
この場合、
  • 「先輩、OO様がいらっしゃいました」
  • 先日いらっしゃった時にお買い上げ頂いたシャンプーなんですが」
が正しいですね。
もう一つ例を出すと「言う」の場合、「先輩、OO様がこう言っているのですが」とか、お客様に向かって「この前そう言ってましたよね」等です。
この場合、
  • 「先輩、OO様がこうおっしゃているのですが」
  • 「この前そうおっしゃっていましたよね」
が正しいですね。
このように動詞を間違えると丁寧さがなくなり、人によっては「イラッ」とする方もいらっしゃいます。
「動詞に気を付ければいい」ということが分かれば、サロンでよく使う動詞をピックアップして、トレーニングすれば良いですよね。

2.身内敬語

これもかなり多いですね。美容院の場合の身内敬語とは、お客様に対してサロンスタッフのことを尊敬語で話すことです。スタッフや社員=身内ということですね。
例えば、アシスタントがお客様に対して接客している場面で、「スタイリストがいらっしゃいますので少々お待ちください」とか「店長がおっしゃっていました」等の言葉づかいです。
この場合、スタイリストと店長というサロンスタッフのことを、尊敬語で話しています。
正しくは、「スタイリストが参りますので、少々お待ちください」とか「店長が申しておりました」ですね。
また、お客様に対して「昨日スタッフのOOさんの髪を切ったんですよ」というのもよく聞きます。何がダメなのかというと、身内であるスタッフのことを「OOさん」とお客様に向かって言ってしまっていることです。
正しくは、「昨日スタッフのOOの髪を切ったんですよ」と呼び捨てにするのが正解です。
アシスタントの方は、スタイリストや店長や社長など、立場が上の上司のことを呼び捨てにすることに、違和感を感じる人もいらっしゃるでしょう。しかしここは呼び捨てにすることが正しい言葉遣いになります。
それと、社長や店長の立場の方が「スタッフのOOさんが」と言っていることも多いですね。SNSでも「新しく入社したOOさんです!!!」という投稿も多く見ます。
職場の上下関係は、お客様や外部の方には関係ありません上下に関わらず「身内以外の人と話す時には、身内を呼び捨てにする」と覚えておくと良いですね。

3.バイト敬語

バイト敬語とは、丁寧な言葉づかいをしようとするあまり、不自然な言葉づかいになってしまうことを指します。接客主体のアルバイトから生まれた言葉だと言われているので、バイト敬語と呼ばれています。
これを使っていると、幼稚でチープな印象になってしまいます。私が今まで関わってきた美容師が、よく使っている言葉を3つご紹介します。
  • よろしかったでしょうか
  • OOのほう
  • すみません、すいません
 この3つが多いですね。
 よろしかったでしょうか?」
「よろしいですか?」が正解です。自分に非があるかもしれないという確認の気持ちは分かるのですが、シンプルに「よろしいですか?」と言いましょう。
 OOのほう」
例えば、「雑誌のほうをお持ち致しました」とか「こちらのほうでよろしいでしょうか」ですね。「雑誌をお持ち致しました」、「こちらでよろしいでしょうか」で大丈夫です。
 すみません、すいません」
一見丁寧に感じますが、お客様にご迷惑をおかけした際には、「申し訳ありません」もしくは「失礼致しました」が正解です。
ただ、最近ではバイト敬語も一理あるという風に変化してきている単語あるようです。

 まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は「美容師が間違いがちな言葉づかい」についてお話しました。
まとめると気を付けるべき点は3つあり、
  • 1.動詞
  • 2.身内敬語
  • 3.バイト敬語
です。
美容院は若いスタッフが多い業種なので、言葉づかいが良いと「若いのにしっかりしているな」と思って頂ける可能性があります。出来ていない場合、その逆もありますよね。
もう一つ気になる言葉づかいを今思い出しました。
それは、「OOしちゃいますね。」です。これ居酒屋さんとかでよく聞きませんか?「お皿下げちゃいますね。」と耳にしたことがあると思います。
美容院の場合なら、「雑誌下げちゃいますね。」とか「ゴミもらっちゃいますね。」ですね。敬語や尊敬語は、完璧に使いこなそうとすると簡単ではありません。
美容院という場にとっては、硬すぎることもあると思います。
なので、今回は「美容院で特に気になる言葉づかい」に絞ってお伝えしましたので、ここに注目して改善して頂けたらと思います。
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