【美容室経営】店販の利益率を出して、利益が出ているかどうかを確認しよう

美容室経営において利益確認の為に、店販利益率を出す

皆様の美容室では、店販利益率を出していますか?

店販利益率とは、店販でどのくらいの利益が出ているかというもの。

実は、店販利益率を出していないサロンがほとんどです。

じゃあ皆さんどうしているかというと、仕入れの掛け率だけで判断している場合が多いですね。

「仕入れは7掛けだから、30%の利益だな」という感じですね。

でも実はこれ、それだけで本当に利益が出ているかどうかは、分からないんですね。そもそも、店販だけで分けて利益計算をしているところも、少ないのではないでしょうか。

今回はぜそうなのか?というところと、どうすれば良いのか?というところをお伝えしていきます。

店販利益率の計算方法

まず、簡単な利益率の計算式からお教えします。式といっても簡単なので安心して下さい。

 

{店販売上-(店販売上×スタッフ手当)}-店販仕入=営業利益

営業利益÷店販売上×100=店販利益率

 

よくサロンで設定されているスタッフへの手当は、10%で計算してあります。ここの数字は、各サロンで変えて下さいね。実際に分かりやすく数字を当てはめてみましょう。

 

  • 店販売上10万円
  • スタッフ手当10%
  • 仕入れ7掛   だとすると↓↓

 

{店販売上10万円-(店販売上10万円×スタッフ手当0.1)}-店販仕入7万円=営業利益2万円

営業利益2万円÷店販売上10万円×100=店販利益率20%

 

こうなります。

まずは、数字を出してやってみて下さい。

ここで大事なのは、「毎月やること」です。

勿論、年間や4か月に1回などのスパンでやることも重要ですね。

なぜかというと「今月店販がいくら売れた」というのは、確認していても「今月いくら仕入れた」というのは確認していないサロンが多い印象です。

店販の利益が出ているかどうかが、全体の売上に隠れてしまって不明だからです。

やってみると分かるのですが、先程の式に当てはめると意外に利益が出ていなかったりします。もしくは、マイナスのこともあるかもしれません。

店販売上を上げてマイナスになってしまっては、本末転倒ですよね。

なぜ、7掛なのにこのようになってしまうのでしょうか?理由は1つしかありません。

【仕入れのやり方が良くない】ということです。

では、ここで予想される、6つの原因と対策をお伝えします。

  1. 発注金額が多すぎる⇒発注量の見直し
  2. 発注本数条件がネック⇒6本ずつしか頼めないものなどは、それでいいのか?
  3. 動いていない商品が多い⇒定期的に頼まないといけないので、やめるのか別のものに変える
  4. 利益率の低い物ばかり売れている⇒トータルで7掛だとしても、利益率の低い商品があるはず。それを分析して交渉や切り替えをする。
  5. 高単価商品の利益率が低い。または売れていない⇒高単価の物の利益率か低いと、全体として利益が出づらくなるので、そこも調べる。
  6. 利益率の低いメーカーがある⇒メーカーごとに分けてみるのも面白い。そうやって出た数値に対して、どうやったら利益が出しやすくなるかを交渉出来る。

というような原因があり、これを見直すとかなり改善されると思いますので、是非やってみて下さい。

ディーラー、メーカーと美容院はWINWINの関係でなくてはいけないので、この数字を元に、交渉することが出来ます。

例えば「掛け率を下げる。添付を引き出す」などです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は店販利益率について、お話しました。意外とやっていないサロンが多いので、ぜひやってみて下さいね。

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元大手美容院売上no1スタイリスト。 カットやカラー講師として内部、外部で活躍。 店長育成プログラムを考案しマネジメント…

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