【美容師必見!】お客様に重いと言われた時の5つの考え方
皆さんは、カットの施術が終わって鏡をお見せした時、お客様に「ちょっと重く感じます」と言われたらどのような反応をしますか?
実は、この一言に色々な事柄が隠れているので、今日はそれをお伝えしていきたいと思います。
今回は「美容師必見!お客様に重いと言われた時の5つの考え方」についてお話していきます。
ポイントは5つ
- お客様は言いにくい
- お客様が触ったところ
- 見て重いのか触って重いのか
- 毛先の質感の場合
- その場を離れよう
それでは1つずつ説明します。
1.お客様は言いにくい
そもそもお客様は、美容師から鏡を見せられて「どうですか?」と言われたとき「自分の意見を言いづらい人が多い」ことを念頭に置いておきましょう。
日本人はレストランに行って、お皿に少し残っている場面で「こちらお下げしてもよろしいですか」と聞かれた時、まだ食べたいのに「はい」と言ってしまう人が多いそうです。
皆さんも経験ないですか?
それと同じように、お客様は美容院でも言いづらいことを、美容師側が分かっておいたほうが良いですよね。
その上で「ちょっと重く感じます」と言って下さったことは、人によってはかなり勇気がいることだと思います。
もしくは、かなりずれがあるのかもしれませんよね。
どちらにせよ、お客様が言いやすい雰囲気を作ることが大事です。
お客様は勇気を持っておっしゃっているということを忘れないようにしましょう。
2.お客様が触ったところ
「重く感じます」とお客様がおっしゃった時に、どこを触られているかを観察しましょう。
前髪なのか、襟足なのか前なのか後ろなのか。重要なのは最初に触ったところが、1番気になっている可能性が高いということです。
その情報を手に入れてから話を進めると、的確に重さを取ることが出来ます。
まったく情報がなく「どのあたりですか?」とお聞きするのと、ある程度分かった上で話を進めていくのとでは、スムーズさが変わってきます。
3.見て重いのか触って重いのか
お客様が重いと感じるのには、3つのパターンがあります。
1つ目は、見て重い
この場合は、シルエットのことをおっしゃっていることが多いですね。ということはベースカットに問題があるので、グラデーションやレイヤーシルエットを変えましょう。
また、部分的なふくらみの場合もあるので、その時はセニングなどでふくらみを抑え、シルエットをコントロールしましょう。
2つ目は、触って重い
触った時に重い場合、これは髪の量が多いことがほとんどです。セニングなどで重く感じていらっしゃるポイントの量を、減らすような施術を行いましょう。
実際に、そこを触ってもらって確かめると量を取りやすいですね。
3つ目は両方
今言った「見て重い」のと「触って重い」のと両方のこともあります。その場合は、シルエットを変えた上で、量感のコントロールをしましょう。
この3つになります。
大事なのは、シルエットを変えてほしいのにセニングですき過ぎてしまったり、シルエットはそのままが良いのに変えてしまうことですね。
ここの間違いがないように、お客様に確認しながら施術していきましょう。
4.毛先の質感の場合
お客様の感じ方として、毛先の質感をおっしゃっていることもあります。
例えば、切りっぱなしボブのような質感が希望の場合、毛先の質感は重くなりますね。
逆に軽くて動くスタイルであれば、毛先の質感は軽いことが多いでしょう。
シルエットや髪の量感がOKでも、ここが違うと「重い」となることがあるので、「毛先の感じですか?」とお聞きしてみて下さい。
さっき言った「切りっぱなし」とか「ぱっつん」というワードだと重めにすると思います。
重めの中でも軽くして欲しい、柔らかくして欲しいというご要望もあるので意識しておくと良いでしょう
5.その場を離れよう
これは「重い」に限ったことではないのですが、使えるテクニックとしてお伝えします。
お客様が重いとおっしゃって、それを直した後に「これで大丈夫です」と言われたとします。
その時に、少し席を離れてみて下さい。
鏡を取りに行ったり、手を洗いに行ったり何でもいいです。その時に、お客様の動作を見て下さい。
まだ重い場合は、そのポイントを何度も触る動作など、まだなんとなく気にされてるのかな?という雰囲気を感じることが出来ます。
その時には「もう少し軽くしましょうか?」等のお声掛けをすると良いですね。
これはお直しする前や、鏡をお見せする前でも使えますので、ぜひやってみて下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「美容師必見!お客様に重いと言われた時の5つの考え方」についてお話しました。
まとめると、
- 1.お客様は言いにくい
勇気を持っておっしゃっていることを忘れないようにしましょう。 - 2.お客様が触ったところ
最初に触られたところが1番気になっていらっしゃいます。 - 3.見て重いのか触って重いのか
シルエットなのか、髪の量感なのか、それとも両方なのか。これを間違えないようにしましょう。 - 4.毛先の質感の場合
毛先の質感も頭に入れておきましょう。 - 5.その場を離れよう
1度離れてお客様の動作を見て下さい。
ということになります。
鏡を見せるのは、終わりですよという合図ではなく、お客様に確認してもらう行為です。
出来るだけお客様に言いやすい雰囲気を作ることが、私は大事だと思っています。
また、お客様がおっしゃった単語は、いくつか意味が分かれることがあるので、常にそれを想像しながらサロンワークすることも大事ですね。
【美容室経営に関するnote】
【美容室経営をわかりやすく具体的に石橋拓郎チャンネル】