美容院の中途スタイリスト採用で1番気を付けないといけないこと

美容院の中途スタイリスト採用。気を付けるべきポイント

皆様のサロンでは、中途スタイリストの採用は行っていますか?

当社はスタッフの半数が中途です。退社した人を含めれば中途の方が多くなります。

新卒とは違い中途採用は経験者なので、色々難しい面があります。

中には「こんなはずじゃなったのになぁ」と思っているサロンオーナーや、中途で入ったスタイリストもいらっしゃるのではないでしょうか。

ということで、今回は「中途スタイリストを採用した時に1番気を付けるべき点」お伝えしていきたいと思います。オーナーも求職者も参考になる記事となっております。

ポイントは4つ

  1. 面接で必ず確認した方が良いこと
  2. 技術の教育を積極的にしない場合
  3. 技術の教育をする場合
  4. 見て出来るレベルと練習して出来るレベル

1.面接で必ず確認した方が良いこと

面接では、必ず確認した方が良いことがあります。

それは「技術の教育をするのかどうか?」という点です。

カットをはじめ美容院の技術は、お店ごとに違いがありますよね。

それを、面接の時にお店のマニュアル通りに修正してもらうのか、そのままでいいのかを伝える必要があります。

ここをしっかり確認しておかないと、入社後に「こんなはずじゃなかった」となりやすくなってしまうんですね。

求職者は自分の経験値を生かし、技術をそのままお客様に提供しようと思っているのに「その技術ではトレーニングやり直しです。」となると辛いですよね。

逆に、求職者はもっといろいろなことを習って、吸収したいと思っているのに教育環境が整ってない状態では、これもまた辛いと思います。

このような理由からオーナーも求職者も「技術教育の有り無し」どちらを求めているのか、はっきりさせましょう。

2.技術の教育を積極的にしない場合

技術の教育をしない場合は、技術に関しては出来るだけ求職者のやり方で進めてもらいましょう。

ある程度、経験年数があるスタイリストは、この形になることが多いですね。

業務委託サロンは、ほぼこの形かと思います。

大事なことは「前職をなぜやめようと思ったのか?」という点です。

給与なのか、人間関係なのか、入客数なのか。

色々あるとは思いますが、これを満たすことが大事になります。リスクとしては経験年数が多いからと、上手いわけではない場合もある点です。

お店のクオリティから大きく外れるスキルレベルだった場合、失客し続けたり、クレームが増えたり、お店の評判を落としてしまう可能性があります。

その時に、やっぱりトレーニングしてほしいと思っても、本人もやりたくない場合がほとんどなので、改善が難しくなることがリスクです。

ホットペッパービューティーやGoogleの口コミに低評価が並びまくると、会社としてかなりのダメージがあると思います。

3.技術の教育をする場合

この場合は、前の技術を否定し過ぎないことが大事です。

どちらかというと、今の技術にプラスオンしていくイメージですね。

向上心がある人でも今までやってきたことを否定されたら、やる気がなくなります。

全部を自店色に染めるというよりは、出来るだけ肯定しながら、今の技術にプラスして向上させる感覚の方が良いでしょう。

例えば、スライスの取り方はお店のこだわりや理論があると思います。

新卒で入社したスタッフなら、そのまま伝えれば大丈夫ですが、中途のスタイリストは違います。

スライスの取り方を伝えてスキルアップさせたい場合、皆様ならどうしますか?

まずは、そのスタイリストに「なぜそのスライスの取り方なのか」を質問してみましょう。

理論がある場合となんとなくの場合があるので、それに応じた伝え方が出来ますよね。

なんとなくの場合は「もっと上手くなるにはこうやってやると良いよ」と伝えればいいですし、理論がある場合はそれを肯定しながら、修正するべきかどうかを話し合えると思います。

それを「いやーそのスライスの取り方違うんだよね。それじゃ上手く切れないよ」という感じで、全否定で接してしまうと、一気にやる気が削がれてしまいます。

まずはその人のやり方を尊重して、気になる点があれば質問して下さい。

その上で「こうするともっと上手く切れるようになると思うんだけどどう?理由はね…」という感じで、アドバイスすると比較的受け入れやすいのではないかと思います。

4.見て出来るレベルと練習して出来るレベル

これは中途スタイリストの技術の教育をする場合の話ですが「見て出来るレベルの人」と「練習して出来るレベルの人」に分かれます。

見ただけで「ああそういうことですね」という感じで理解してくれ、即実践で使える人もいれば、見ただけではインストールできずに、そこからトレーニングをして身に付く人もいます。

何が言いたいかというと、中途で入ったスタイリストで自分は見て出来るレベルだと思っている人が、意外に練習して出来るレベルなことが、多いということです。

この場合、見ただけで出来ると思っていたことが、練習しないと出来ないことになるので、それが重たくて辛くなってしまうパターンに陥ります。

そんな時は、しっかり寄り添ってあげて「ゆっくりインストールすればいいからね。」という声掛けを頻繁に行うことが、大事になります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は「中途スタイリスト採用で1番気を付けないといけないこと」についてお話しました。

まとめると、

  • 1.面接で必ず確認した方が良いこと
    技術を教育するか否かを必ず確認しましょう。
  • 2.技術の教育を積極的にしない場合
    もし技術力が低かった場合はリスクがあります。
  • 3.技術の教育をする場合
    今までの技術を尊重しながらアドバイスしていきましょう。
  • 4.見て出来るレベルと練習して出来るレベル
    見て出来るレベルの人は少ないのでケアが必要です。

このようになっています。

中途のスタイリストは、新卒の真っ白な状態と違って何かしらの色が付いています。

美容院の教育は、真っ白なものに対して行う前提の場合が多いように感じています。

中途のスタイリストの色を塗り潰さないで、上手く混ぜ合わせていく教育が今後さらに必要になってくると思っています。

当社も中途スタイリストも募集しておりますので、ぜひご連絡ください。

【美容室経営に関するnote】

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元大手美容院売上no1スタイリスト。 カットやカラー講師として内部、外部で活躍。 店長育成プログラムを考案しマネジメント…

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