美容師が早期デビューするための効果的な取り組み方
美容室経営において「アシスタントの早期デビュー」は必須になりつつあります。
ということで今回は「美容師が早期デビューするための取り組み方」についてお話していきます。
以前、別動画で「早期デビューを目指すメリットとデメリット」というものをアップしましたが、ご覧いただけましたでしょうか。
まだの方はこちらの動画をご覧になって頂いてから、今回の記事をお読みください。
美容院オーナーとお話していると
- 早期デビューさせたいが、やり方が分からない
- 早期デビューだとクオリティが落ちそう
という声をよく耳にするので、今回は当社で実際行っている早期デビューへの取り組みについてお話していきたいと思います。
「質を落とさず早期デビューすること」を大事にしているので、ぜひ参考になさって下さい。
では、早速本題に入ります。
ポイントは7つ
- カリキュラムを作る
- ウィッグ教育を減らす
- カラーモデルを廃止
- メンズスタイルからデビュー
- アップやアレンジは後
- 雑務、技術はクラウド管理
- テストの削減
この7つです。
それでは、1つずつ説明します。
1.カリキュラムを作る
まずは、カリキュラムを作りましょう。
当社がカリキュラムを作るときは、まず必修項目を洗い出し決定します。その上でそれぞれの項目に対し、デビューまでにかかる時間を割り振るというやり方です。
2年でデビューさせたいのであれば24か月の中で、どの項目にどれだけ時間をかけるのかを決めるということですね。
技術やカウンセリングはもちろんですが、予約管理や受付業務などの雑務も含みます。
カリキュラムは道しるべなので、これがなければデビューという目的地にたどり着けません。
カリキュラムを作ることで何よりもスタッフが安心します。まずは、しっかりと設定しましょう。
2.ウィッグ教育を減らす
当社では、人頭モデルでのレッスンに重きを置いています。
理由としては、人頭とウィッグに色々な差があるからです。
差とは、骨格や頭の大きさ、毛量、くせなどですね。ウィッグは手順を覚え、手を慣れさせるということを目的として、それが出来れば人頭に移ります。
そして人頭で出来なかったことを、再度ウィッグトレーニングすることで効率的な教育が出来るようになります。
3.カラーモデルを廃止
これはなかなか難しいかもしれませんが、当社ではカラーモデルを廃止しています。
その代わりに、アプリでカラー調合を自動計算できるツールを開発したり、算数ドリルのように、カラーの問題を解きながら、勉強していくというやり方をしています。
カラーモデルを入れた場合、約2時間ほどの時間で1つのサンプルが経験として学べると思いますが、アプリを使って学ぶことで、1時間で6つ前後のサンプルを学ぶことが出来ます。
しかも、サロンワーク中の空き時間で出来るので効率的です。このアプリも今後販売予定ですので、リリースされたらまたこちらでお知らせします。
4.メンズスタイルからデビュー
メンズスタイルからデビューさせることで、デビューが早くなります。
理由はメンズスタイルのみなので、理解することが少なくて済むからです。
女性も男性もパーフェクトにするのに比べると、半分以下の時間ですね。こうすることで、担当するというシチュエーションに慣れた上でレディースを勉強できるので、吸収率もアップします。
5.アップやアレンジは後
当社は、アップスタイルやアレンジスタイルの需要が多くないので、デビュー後のカリキュラムとなっています。
メンズからデビューさせるのもそうですが「全部が出来ないとデビューも出来ない」という考えをやめています。需要が少ない事柄は、出来る人に任せて後回しにすればいいと考えています。
皆さんのサロンでも「この技術あんまり需要無いな」と感じられるものは、後回しにしてみてもいいかもしれませんね。
デビューしてからも学ぶことがあるという面でも、デビュー=ゴールになりづらいという利点もあります。
6.雑務、技術はクラウド管理
予約管理や掃除、準備等の雑務は、全てクラウドで学べるようになっています。
こうすることで、技術トレーニングに割く時間を多く捻出出来ます。当社では、Teachme Bizというサービスを使っています。
技術は、出来るだけ動画教育をしています。いつでも見直せるので、サロンワーク中でも学べますね。
また、誰が教えても大きなずれがなくなるので「OOさんはこう言っていたのに・・・」ということが少なくなります。
管理方法は、Facebookの秘密のグループの機能を使って管理しています。
7.テストの削減
これは私の考えなのですが「技術は10回中何回成功できるか?」が大事だと思っています。
なので全部というわけではないですが、テストを極力行わないようにしてトレーニングの中で「成功率が上がってきたな」という基準で次の項目に移らせます。
こうすることで「いつまでたっても合格しない」「テスト日まで同じトレーニングをしないといけない」等の無駄がなくなります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「美容師が早期デビューするための取り組み方」についてお話しました。
まとめると
- 1.カリキュラムを作る
カリキュラムは道しるべなので、まずはここをしっかり作りましょう。スタッフも安心します。 - 2.ウィッグ教育を減らす
当社では手順を習わせて、手を慣れさせるためにウィッグを使っています。 - 3.カラーモデルを廃止
アプリをリリース予定ですので、またお知らせします。 - 4.メンズからデビュー
デビューまでの項目が少なくなります。 - 5.アップやアレンジは後
需要の少ない技術は後回しにしましょう。 - 6.雑務、技術はクラウド管理
いつでもどこでも学べる環境が時短教育のコツです。 - 7.テストの削減
成功率で進み具合を決めています。
ということです。
当社が大事にしているのは、「質を落とさず早期デビューすること」です。そのためにやれることは、まだたくさんあると思いますし、やり方も色々あると思います。
私も試行錯誤しながらやっているので、去年と今年ではやっていることも変わっています。
それぐらい改善の余地があるのが、美容院での教育部分だと思います。
今回の記事の内容で活かせるところがあれば、是非やってみてもらえると良いと思います。
【美容室経営に関するnote】
【美容室経営をわかりやすく具体的に石橋拓郎チャンネル】