美容師の質問力が上がる!2つのカウンセリングテクニック

美容師の質問力が上がる!カウンセリングテクニックとは

美容師にとってカウンセリングスキルは、カットやカラースキルなどと同等に、とても大事なことです。

ですが学ぶとなるとなかなか機会がなく、学べない人も多いのではないでしょうか。

カウンセリングについては別動画も上げておりますので、合わせてみてもらえるとより理解が深まると思います。

カウンセリングも含めた「次回予約の取り方」についてのnoteもございますので、そちらも参考になるかと思います。記事の最後にリンクを貼っておきますので、ご覧ください。

ということで今回は「質問力を上げるカウンセリングテクニック」についてお話していきたいと思います。

即使えるカウンセリングテクニックとして「質問」に絞って、お伝えしていきたいと思います。

「カウンセリングではOOですか?」とこちらからお客様に聞くことがたくさんありますよね。

ということは、この質問のレベルが上がることで、よりお客様に満足してもらえるカウンセリングが出来るということにもなります。

今回はその中でも使いやすい「制限がないとしたらどうなりたいですか?」という質問をレクチャーしていきたいと思います。

ポイントは2つ

  1. 1.制限がないとしたらどうなりたいですか?とは
  2. 2.実際あったカウンセリングの例
    「肩に付いたら結ばなければいけない」と言われた場合
    「彼氏がロング好きなので切れない」と言われた場合
    「前髪は似合わないから作りたくない」と言われた場合
    「もう歳だから」と言われた場合

それでは、早速本題に入ります。

1.制限がないとしたらどうなりたいですか?

校則やバイト先、職場の決まり、彼氏彼女や家族の好み等、ヘアスタイルは何かに制限されていることがよくあります。

例えば、肩に付いたら結ばなければいけないとか、髪の明るさはOOレベルまでとか、2ブロック禁止とかですね。

あとは「彼氏がロング好きなので変えられない」などもあります。

また、過去に似合わなかったヘアスタイルの経験など、自分自身で制限を設けている場合もあります。

カウンセリングをしていて、このような背景が見えたときに使うのが「制限がないとしたらどうなりたいですか?」という質問です。

言い方はその時によって変えますが、伝えたいこととしては制限を取り払うという意味合いです。

なぜこの質問をするかというと、お客様はいつの間にかこの制限の中でしかヘアスタイルを考えられなくなっているからです。

しかも制限を自分なりに解釈されているので、間違った制限の中で考えられていることがよくあります。

この質問をすると「本当になりたい理想像」をお話して下さいます。

多くの場合その全部は叶えられなくても、何かそこに近付けるアドバイスや施術が出来たり、お客様の勝手な思い込みであれば「それならできますよ!!」ということもしばしばあります。

2.実際あったカウンセリングの例

今までにあった例をいくつか紹介していきます。

肩に付いたら結ばなけれないけない

「もし結ばなくて良ければどんな髪型にしたいですか?」と聞くと、セミロングやロングが希望だということが分かりました。

さらに聞いてみると、「結ばなければいけないので、自分で可愛くする自信がない。」ということも分かりました。

ということは、結ばなければいけないということが問題なのではなくて『可愛く結べないということが問題』になりますよね。

このお客様には、簡単に出来るセルフアレンジをお教えして、ロングまで伸ばして頂きました。

彼氏がロング好きなので切れない

「もし彼氏さんが切っていいと言ったらどんな髪型にしたいですか?」と聞くと、ミディアムにしたいとのことでした。

その場では分からないので「彼氏さんにロングが好きなのか、それともショートが嫌いなのか聞いてみては?」とアドバイスさせて頂きました。

次回ご来店時にお話を聞いてみると、彼氏さんは「ロングは好きなだけで短すぎなければ良い」というお話だったので、ミディアムにカットさせて頂きました。

前髪は似合わないから作りたくない

前髪について過去に失敗したことがあるお客様のお話です。

「似合わなかったことがあるんですね。」「それは嫌でしたよね。気持ちわかります。ちなみにもしも似合うとしたら好きな前髪はありますか?」

この場合は、前髪を作りたくないとおっしゃっているので、無理をする必要はありませんでした。

ただ、なんとなく引っかかる部分があったので、もしも似合うとしたらという質問で制限を取り払いました。

すると、やはり過去に前髪を切った時に似合わなかった経験があり、それ以来前髪は作らないと決めたということが分かりました。

その前髪は、厚めで短い前髪だったそうです。

本当は「薄くて流す前髪」がやりたいとのことでした。

過去の前髪がなぜ似合わなかったのか?ということと薄くて流す前髪の場合、嫌ならサイドに馴染ませることも出来るので、リスクは少ないということを説明すると、チャレンジして頂けることになり、何年かぶりの前髪を気に入って下さいました。

もう歳だから

この場合「もし年齢が関係なかったらどんな髪型にしたいですか?」とお聞きします。

「もう歳だから」的な発言は、お客様からよく出ます。「若い子がやるスタイルだから」等もそうですよね。

もちろん年齢を重ねると、似合いにくくなるヘアスタイルは存在しますが、若い人と大人女性両方ができるヘアスタイルはたくさんあります。

ヘアカタログなどには、若い人が起用されていることが多いので「どうせ私が見ても」と感じている方も多いですね。

そこで「もし年齢が関係なかったらどんな髪型にしたいですか?」という質問で年齢制限を取り払う必要があります。

そうすることで「こんな髪型をオーダーしたら恥ずかしい・・・」という気持ちが薄らぎます。

結果「本当は色んな髪型にチャレンジしたい。」とのことだったので、しっかりとカウンセリングして、なりたいヘアスタイルを楽しんで頂いています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は「質問力を上げるカウンセリングテクニック」についてお話しました。

まとめると、「制限がないとしたらどうなりたいですか?」という趣旨の質問をすれば、お客様の思い込みを取り払えて、自由にヘアスタイルを考えてもらえる。その後に、プロとしてのアドバイスをすれば、お客様満足度は上がる。ということですね。

今回のように、「質問力を上げるという視点」の記事は今後も発信していく予定ですので、ぜひ楽しみにしていて下さい。

また、冒頭にもお伝えしましたが、カウンセリングについての別動画も上げておりますので、合わせてみてもらえるとより理解が深まると思います。

カウンセリングも含めた「次回予約の取り方」についてのnoteもございますので、そちらも参考にして下さい。

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