美容師以外にも使える!スタッフの技術スピードをアップさせる5つの方法

美容師以外でも使える!?スタッフの技術スピードアップ方法

美容師にとって技術スピードは大事ですよね。
なぜならプロとして担保しなければいけない点の1つだからです。
でもスピードの遅いスタッフに対して「遅いよ。もっと速く」というだけでは、なかなか改善されません。
なぜ改善されないかというと「なぜ遅いか?どう改善したら良いか?」が分からないからです。それが分かってから、スピードアップに取り組むと成果が出やすくなるので、そのポイントをお伝えしていこうと思います。
ということで今回は「美容師以外にも使える!スタッフの技術スピードをアップさせる5つの方法」についてお話していきます。
では、本題に入ります。
ポイントは5つ
  1. 1.タイムを計る
  2. 2.技術を分解する
  3. 3.先輩からのフィードバック
  4. 4.暇な時も忙しいときも一定
  5. 5.準備に時間がかかっている
この5つです。1つずつ説明していきます。

1.タイムを計る

そもそも技術タイムを計っていない人が多いように思います。
タイムを計っていないと、本人も周りも「なんとなく遅い」ということになってしまいますよね。まずはどのくらい遅いのか?ということを、本人はもちろん関わる人が認識することが大事です
例えば、10分が適正タイムで12分かかっていたとします。
じゃあこの2分を短縮するには、どうすればいいだろう?と具体的に考えることが出来ますよね。なんとなく遅いのを「時間という形」で可視化することがスピードアップの第一歩です。
計ってみると、意外に遅くなかったりすることもあります
それと、トレーニングでもサロンワークでもタイマーを入れ、技術スピードを計ることが必要です。特にサロンワークでは計る人が少ないので、是非サロンワークで計る癖をつけることをおすすめします。
なぜかというと、サロンワークでは髪質を始め、色んな状況が変化するからです。
その中で、タイムを計っていると「この場合は早く出来ているけれど、OOだと時間がかかってしまうな」とサロンワークベースでの時間のかかり方を、把握することが出来るからです。
トレーニングで時間を計るのはもちろんなのですが、それだけではサロンワークの状況によっての分析が出来ません。是非サロンワークでの時間も計って下さいね。
やり方は簡単です。「入客する前に、タイマーをカウントアップで入れておき終わったら止める」という当たり前のことですね。
慣れるまでは計ることを忘れるかもしれませんが、慣れると当たり前に入れられるようになります。
シャンプー、スパ、カラー、カット。なんでもタイマーをセットしましょう。そしてそれをメモして記録として残しておきましょう。

2.技術を分解する

例えば、カラーという技術をサロンワークベースで分解すると
クロスなどの準備、薬剤調合、根元塗布、毛先塗布、根元チェック
という感じになると思います。
サロンごとに多少変わると思うので、そこはアレンジして下さい。
大事なのは、分解してしっかり分けて考えられるかどうか?ということです。
では、なぜ分解する必要があるかの説明をします。
例に出したカラーの場合、塗布は早くても準備や調合に時間がかかっているという場合があります。
この場合、塗布のトレーニングや改善の意識を高めても、意味が少なくなってしまいます。
逆に準備などは手早く出来ていて、根元の塗布まではいいのに、毛先を塗るのが苦手で時間がかかっているということもありますね
このように技術全体の中で、どこに時間がかかっているのか?を明確にすれば、改善を効率的にすることが出来ます。
サロンワークベースで、カットが遅い人の場合も分解すると
カウンセリング、準備、一刀目を入れるまで、ベースカット、バング&フェイスライン、セニング
このように分解が出来ます。
メンズカットの場合は、「刈り上げ部分」などの項目も追加しても良いですよね。
先ほども申し上げましたが、サロンによって違ってくることもあると思うので、ぜひオリジナルの分解をしてみて下さい。

3.先輩からのフィードバック

技術を分解してタイムを計ることで、何に時間がかかっているのかが明確になります。
ここで1つ問題があります。
明確になったのは良いのですが「改善策を自分自身では見つけられないことがある」ということです。
この改善策としては、ただ闇雲に時間だけを計測しても効率が悪いので、先輩からフィードバックをもらえる環境を作ると良いでしょう。
先輩からタイムが遅い理由を教えてもらうということですね。そうすることで、何を改善すればいいかが明確になります。
これに関してはOJT関連の動画が参考になるので、ぜひそちらもご覧下さい。
OJTとはオンザジョブトレーニングの略称で、「サロンワーク中に実戦形式でトレーニングするという意味です。これをやることで、スタッフの成長が一気に加速しますのでぜひご覧下さいね。

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4.暇な時も忙しい時も一定

ほとんどのスタッフは、暇な時と忙しい時の技術スピードが違います
人間なので追い込まれたら、早いというのはしょうがないことなのですが、暇なときからタイムを計り、スピードをアップさせておくことは非常に効果があります。
お客様からしても「今日ははやく終わったな」もしくは「時間がかかったな」と仕上がり時間にばらつきがあるのは、良くないですよね。
それに暇なときのスピードを上げることで地力が上がるので、忙しい時のマックススピードも必ず上がります。

5.準備に時間がかかっている

先ほども少し話したのですが、意外に多いのが技術スピードが速くても、準備に時間がかかっている場合です。
一つ一つの動作がもたもたしていたり話しながら手が止まっていたりなど、技術中は気を付けていることも準備段階では、意識されていないことがあります。
薬剤調合もそうですね。その結果、トータルのタイムが遅くなってしまうのは明白です。
準備に時間がかかっていいことは、何一つありません。準備は手際よくやるという文化をサロン内で、作っていくことをおすすめします。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は 「スタッフの技術スピードをアップさせる方法」についてお伝えしました。
まとめると、
  • 1.タイムを計る
  • 2.技術を分解する
  • 3.先輩からのフィードバック
  • 4.暇な時も忙しいときも一定
  • 5.準備に時間がかかっている
この5つです。
美容室をビジネスだけで考えると、美容室は時間を売っているビジネスです。
1日9時間の営業時間なら、時間内でいくら売り上げられるかが勝負です。
その中で技術スピードが速ければお客様数も増やせますし、プラスメニューのアプローチもしやすく単価アップにも繋がります。
技術スピードがいかに大事かということが分かりますよね。
ただしスピードだけを追い求めていると、雑な仕事になってしまう場合があります。なので、私が常にスタッフに言っていることは、「丁寧に速く」という言葉です。
決して「速く丁寧に」ではなく、最初に来るのはいつでも「丁寧に」ということを常に言っています。もしよければ参考になさって下さい。
【美容室経営に関するnote】
note(ノート)

元大手美容院売上no1スタイリスト。 カットやカラー講師として内部、外部で活躍。 店長育成プログラムを考案しマネジメント…

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