店販売り上げを上げるためには、店販比率と購入者数を意識していこう

店販売り上げをアップさせる方法

今回は、店販比率をテーマにお話していきます。
皆様のサロンでは、店販に力を入れていますか?
今回の記事は、店販の取り組みの大切さがよく分かる内容になっているので、店長さんやオーナーさんからスタッフさんへ奨めてもらえるといいなと思います。
店販は美容室経営において、とても重要だと思っています。
理由を説明すると1年365日ある中で、お客様がサロンにいらっしゃるのは平均して5回前後ですね。
残りの約360日のヘアケアやスタイリングをサポートするのが、店販だと思っているからです。
コンビニなどで買う商品も悪くはないのですが「プロ目線でその方に合った商品を使って頂く」ということが大事です。
美容院帰りだけではなく、それ以外の日常も出来るだけ素敵でいて頂きたいですよね。
さらに経営面でのお話をすると客単価を上げるためには本来、施術時間が必要です。
しかし店販に関しては、お客様の滞在時間を変えることなく客単価を上げられます。これも1つのポイントですね。

店販売上比率とは

店販売上比率は、「総売上÷店販売上」で出すことが出来ます。
これは皆さんも、出しているところが多いのではないでしょうか。現段階での大まかな平均値として、10%前後だと店販がよく動いている方だと思います。
以前は10%超も珍しくはなかったのですが、ディーラーに確認したところ最近は10%だと良い方だということでした。業界全体としては下がっているということですね。
店販比率が5%と10%では売上が全く変わっていきます。
例えば、
年間3000万円の売り上げとしたら、5%の場合は150万円。
10%の場合は300万円です。
なんと150万円も変わっていきますね。これは、1か月の売り上げの半分以上の計算になります。
総客数が同じだと仮定したら店販に力を入れることで、ここまで売り上げが変わるというのも面白いですよね。
この点から店販比率が5%以下のサロンさんは、まず5%を目指して取り組んで、その後10%を目指していくといいでしょう。
当たり前ですが、150万円売り上げが増えてもそのまま利益にはなりません。それについては、店販利益率をテーマにした動画をアップしているので、そちらもぜひご覧下さい。
YouTube

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信頼のバロメーター

店販は「信頼のバロメーター」と言われています。
ご自分が、お客様の立場になって考えてみて下さい。
接客も技術も下手なスタイリストに「このワックス良いですよ」と言われても、ほとんどの方が買わないと思います。
でも自分の思った仕上がりか、それ以上の仕上がりになった時に同じことを言われたら、きっと購入される確率は高いはずです。
ということは、お店で商品を買って下さった方は、お店やスタッフに対して信頼してくれているお客様であるという確率が高まります。
店販比率が高いほど信頼を勝ち取れているお客様が多いということになりますね。
それから、購入者数を増やすことが大事です。
何か一つ商品を買って下さったお客様は、このお店で商品を買うという行為のハードルが下がります。
それによって今後も何かしらの購入をして下さる可能性が高まりますね。違う商品のお知らせも、積極的に行いやすくなります。
小さい物でも気に入って使って頂くことで、次に繋がります
まずは、購入者数を増やすことを意識して下さい。

アフターフォロー

もっと大事なのは、販売後のアフターフォロー。
「あの商品どうでしたか?」と次回来店時にしっかりお聞きすることで、売りっぱなしにならず、さらにお客様との信頼関係が強くなります。
商品の感想をお聞きして良いことばかりではないので、そこは真摯に向き合ってお客様に最適な商品を選んで差し上げて下さい。
もし気に入って使って頂けているのであれば、サイズアップやライン使いもおすすめ出来ますよね。
また違った角度だと、スタッフの接客を分析する時の基準にもなります。
店販比率は、スタッフがお客様にちゃんと価値を伝えられているかどうかの指標です。
美容院で販売しているものの多くは、「どこかで買うもの」です。
シャンプー、トリートメント、ワックス等、コンビニやドラッグストアで必ず買わなければいけないですよね
であれば、プロの目線でお客様に一番合ったものを選んで差し上げるのが、プロとしての責任ですし、ベストなことだと思います。
しっかりと価値が伝われば、美容院で購入して下さいます。
この点から店販比率が増えていくということは、お客様にしっかりと価値が伝えられるスタッフが育っているということですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、 店販比率についてお話しました。
店販売上に関わらず、売上というものは「ファン化の度合い」です。
どれだけのお客様が、ファンになって下さったか数字として表れます。
そういった意味で売り上げを考えるのが、経営にとって良いのではないかなと思います。
【美容室経営に関するnote】
note(ノート)

元大手美容院売上no1スタイリスト。 カットやカラー講師として内部、外部で活躍。 店長育成プログラムを考案しマネジメント…

【美容室経営をわかりやすく具体的に石橋拓郎チャンネル】
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