美容室経営において広告費はいくら使えばいいのか?
広告費高いなーって思いませんか?私は思います。
でも広告費は何をもって「高い」のでしょうか?
「1万円だから安い」というのは少し違うと思います。
ということで今回は「美容室の広告費についての考え方」についてお話していきます。
ポイントは4つ
- 広告費率の適正値
-
広告費は下げる?下がる?
-
テストマーケティングしてみよう
-
ざるを避けよう
では、1つずつ説明していきます。
1.広告費率の適正値
一般的なサロン経営の場合、広告費は10%以内におさえようという数値があります。
これは果たして正しいのか?ということですが、基本的に10% 前後が適正だと思います。
理由としては、美容院経営に関わる大きな経費を出していくと大体 こうなる。という所から来ています。
大きな経費とは、
- 人件費50%
- 材料費10%
- 家賃10%
- 広告費10%
この4つです。
これだけで既に、売り上げの80% は経費に消えていくということになります。
なので、もしこの場合でいうと、広告費が20%であれば90% が経費ということになりますね。
これ以外にも経費はかかってくるので、かなり経営は苦しいと思います。
この4つの合計が「80% 前後だと問題ない」という認識で考えた結果、広告費が10% ぐらいかなということが導き出されています。
気が付いた方も多いかと思いますが、必ずしも10% がいいというわけではありません。
この4つの経費中で割合が変わってもいいわけですよね。
例えば、材料費を削って広告費に充てることも出来ますし、 売り上げが上がって家賃比率が下がればそれを広告費に使うことも出来ます。
状況によっては、広告費をかけた方が良いタイミングも あります。
これは別動画で上げていますので、そちらもぜひご覧下さい。
2.広告費は下げる?下がる?
広告費は、下げる場合と下がる場合があります。
まず下げる場合は、
ただしこの場合、集客力も落ちてしまうことがほとんどなので、広告費は下がったけど集客出来ずに売り上げも下がってしまった。ということも起こりえます。
長期の視点で見ると、
では、下がる場合とはどんな時でしょうか。
売り上げが上がった場合
- 広告費が10万円で売り上げが100万円なら10%。
- 同じ広告費で200万円なら5%ですね。
スタイリストが増えた場合
スタイリストが増えると空き枠が増えます。
営業日数を増やした場合
これもスタイリストが増えた場合と同じです。空き枠が増えることで、費 用対効果が変わっていきます。
火曜日や月曜日の定休日をなくした場合、 月間の空き枠はかなり増えますよね。
無料集客ツールが好調な場合
インスタやグーグルマイビジネスなどの無料集客ツール等が、効いて いる場合も下がりますね。
私は、これらのことから広告費を下げるよりも、下がる施策に注力する ことが大事なのではないかと思っています。
広告費を下げるのではなく、 広告費が下がるように効果を最大化する施策に取り組んでいくこと が大事です。
売り上げを上げる努力をして、 教育や採用に力を入れ、スタイリストや営業日を増やして、 無料集客ツールにも力を入れる。
これが結果として、広告費が下がることに繋がってくると思 います。
3.テストマーケティングしてみよう
新しい媒体に登録したり、プランアップしたり、 逆に集客媒体の1つを止めてみたり、プランダウンしたりと、テストすることは悪いことではありません。
プランアップやダウンしても、集客効果が変わらなかったということ も多々あります。
もし、どうしようか迷うことがあれば、「とりあえずやってみる」 ことをおすすめします。
結果が良くなかったとしても元に戻せばいいだけですよね。
4.ざるを避けよう
例えば、ホットペッパービューティのプランアップをしたとします
でもページ作りが洗練されていなかったり、
広告費をかけて露出を増やす際は、
いわゆる「ざる」にならないように気を付けましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「美容室の広告費についての考え方」
まとめると、
- 広告費率の適正値
10%前後が適正値だが、臨機応変に対応しよう。 -
広告費は下げる?下がる?
費用を削るのではなく、下がる施策を実行しよう。 -
テストマーケティングしてみよう
上手くいかなくても元に戻せばいいだけなので、とりあえずやってみよう。 -
ざるを避けよう
いくら広告費をかけても、ざるだと効果が出にくいので注意。
この4つですね。
色々とお話しましたが、集客は美容室にとって生命線の1つです
冒頭でもお伝えした別記事もぜひご覧下さいね。
【美容室経営に関するnote】
【美容室経営をわかりやすく具体的に石橋拓郎チャンネル】