今回は「美容室の休憩の取り方」についてお話していきます。
皆さんのサロンでは休憩、取れていますか?
法律上、会社組織は8時間労働で1時間の休憩を取らなければいけません。
ただ、美容室はなかなか休憩が取りづらい業種でもありますね。
そこで今回は
【どうすれば休憩がスムーズに取れるのか? 休憩をうまく取れるようになる仕組みづくり】
についてお話していきます。
ちなみに当社は土日祝日も含めて1時間しっかりとっております。
目次
美容室で休憩をとるポイント
それでは早速本題に入ります。
ポイントは6つです。
1.店内のお客様数を決める2.予約をコントロールする3.任せる4.その日の長が指示を出す5.取りにくい時はこまめに休憩6.休憩時間を管理する
それでは1つずつ説明していきます。
1.店内のお客様数を決める
その日出勤のスタッフ人数に対して、 サロン内に同時にいらっしゃるお客様の数を決めましょう。
この人数は「スタッフ人数+1のお客様人数」や「 スタッフ人数ー1のお客様人数」
等、サロンによって丁度よいところで調整してください。
ちなみに当サロンの場合は、4人出勤であれば、 サロン内のお客様の数は常に4人以下というルールです。
「スタッフの人数と同じお客様の人数」ですね。
5人以上になることがないように予約数をコントロールしています 。
これを決めておくことで「お客様数に対して、スタッフがOO人いればお店が回る」という基準がで きるので
まずはここを設定しましょう。
2.予約をコントロールする
現在の美容室は予約優先制のところが多く、予約状況のコントロールが容易に行えます。
先ほど当サロンは「スタッフの人数と同じお客様の人数」 というルールにしているとご説明しました。
そうすると店内のお客様の数が3人の時間を4時間つくれば、 みんな休憩に入れることになります。
上記で説明したように「 うちのサロンはスタッフ人数+1のお客様人数でサロンワーク する」
というルールであれば、数を調整してください。
この場合スタッフ人数が4人であれば、1人休憩に入っても お客様数は4人までOKということになるので、
店内のお客様の数が4人の時間を4時間つくれば、 みんな休憩に入れることになります。
予約をコントロールするときに気を付ける点が3つあるので説 明します。
1つ目は「店内にお客様OO人にすると決めた時間には、 それ以上予約を取らない」
もし休憩をしていなければスタッフ人数が足りているので、 予約を取りたい気持ちはわかります。
でもそれは休憩の概念がない場合です。なので必ず守ってください。
2つ目は「飛び込みのお客様には、 時間をずらして再度ご来店頂く」
前職のサロンでは、休憩に入っている時にお客様がいらっしゃると
「今からカットできますか?」と聞かれて「できます!! 」というやり取りがよくありました。
カップラーメンにお湯を入れた瞬間だと残念な気持ちになっていま したね。
これは美容師あるあるなのではないでしょうか。
休憩をしっかりとるためにはこのようなことをなくさないといけま せん。
飛び込みのお客様にも別の時間や日にちをご提案しましょう。
3つ目は「プラスメニューも、別の時間か別日にしてもらう」
例えばカットのみのお客様が、 カラーもされたいと希望されるなど、当日のプラスメニューの変更はよくあること ですよね。
もし休憩の時間にかぶる場合は、別の時間や日にちをご提案し ましょう。
予約をコントロールするときにはこの3つに注意してコントロール してください。
3.任せる
スタイリストは、 できるだけアシスタントに仕事を任せられるようになると良いでし ょう。
その間に休憩が取れますね。
そうしたくない場合は、 予約数をさらに制限すると休憩が取りやすくなりますが、売り上げは下がる可能性が高くなります。
またアシスタントも休憩を取りやすくするために、 アシスタント同士もしくはスタイリストも含めて、仕事の引き継ぎを しましょう。
この時によくあるのが「 カラーを塗ったのだから自分でシャンプーもドライもして、仕上がり を見ないといけない」
というルールです。これも美容院あるあるかもしれませんね。
確かに、自分で塗布したカラーを最後まで担当することは大事なことです。
しかし1日に1名それをやれなかったとしても、成長に大きな変化はないと思います。
お客様目線でも、しっかりと引継ぎができていれば問題ないと感じる 人が多いでしょう。
サロン内にこのような文化がある場合は、 先輩や店長から積極的に改善する声掛けをしてあげると良いですね 。
4.その日の長が指示を出す
スタッフ全員が、自主的にタイミングを見計らって休憩に入ることが 理想です。
しかしながら社歴の浅いアシスタントなどは、 自分から休憩に入れないことが多いと思います。
理由は「なんとなくの遠慮」や、「 休憩に入るタイミングがわからない」からです。
なので、その日の長が休憩の指示を出してうまく回しましょう。
5.取りにくい時はこまめに休憩
いくら予約をコントロールしていても、休憩を取りにくい日はあると 思います。
そのような時は休憩を分割してください。
例えば「15分+45分」「15分+15分+30分」 など「トータルが60分」になるように分割するやり方がおすすめです。
これであれば、取りにくい日も比較的休憩しやすくなると思います。
ただし「5分×12回」などの行き過ぎた分割はやめましょう。
6.休憩時間を管理する
休憩時間はタイムカードなどでしっかりと管理しましょう。
管理していないと休憩した証拠がないことになり、 最悪休憩していないことにもなりかねません。
紙タイプでも良いですし、クラウド管理もおすすめです。
当社はスマレジというクラウドサービスを使っています。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「美容室の休憩の取り方」 についてお話してきました。
まとめると
1.店内のお客様数を決めるスタッフ数をベースにまずはここをしっかり決めましょう2.予約をコントロールする飛び込みやプラスメニューは別日にずらしてもらいましょう3.任せる仕事の引継ぎをしっかりやって休憩に入りましょう4.その日の長が指示を出すアシスタントは休憩に入りにくいので指示出しが必要です5.取りにくい時はこまめに休憩休憩は分割してもOKです6.休憩時間を管理するしっかり打刻しましょう
ということですね。
これらのやり方は当社で結果の出ていることです。ぜ ひ真似してみてください。
美容業界の働き方もどんどん変わってきています。
一般企業と同じになってきていると言ったほうがいい かもしれません。
休憩も含めて、 社員が安心して働ける環境を提供していきたいと私は思っています 。
【美容室経営に関するnoteはこちら】
【美容室経営をわかりやすく具体的に!!石橋拓郎チャンネル】