あなたが勤めている美容室の休日設定はブラックなのか?

皆さんのサロンの休日設定はどうなっていますか?

この記事では美容室の休日について、課題になりやすいことをまとめてみました。なので今回は、結論というより「筆者はこのように考えています」という感覚で、聞いてもらえたら嬉しいです。
ということで今回は「美容院の休日設定」についてお話していきます。
では、早速本題に入ります。
ポイントは4つ
  1. 休日を使ったOO
  2. 土日祝日休み
  3. 有給休暇取得率
  4. トレーニング
それでは1つずつ見ていきます。

1.休日を使ったOO

休日を使っての任意ではない講習会や、会社説明会への参加、会社関係の用事などは、出勤扱いにする必要があります。先輩の撮影に使うモデル探しなどをやっているサロンもあるようですが、これも同じです。
今まで美容師は、休日を使ってOOするのが自己投資になる。という文化だったと思うのですが、今はもう変わってきています。私もそれで育ったので休日の夜中の12時まで、モデルハントをしたこともあります。
夜中の12時に女性に声を掛けるなんて、もうただの不審者ですよねもし、何かやらなければいけない場合は、出勤日にするか休日出勤にする必要があります。
元々決まっている会社説明会への参加であれば、出勤日のスタッフが対応するということになります。
絶対外せない予定が突然できた場合は、休日出勤をお願いして35%以上の割増賃金を払うことが正しいでしょう。
「休日がプライベート」という文化は、一般的に見れば当たり前なのですが、美容院の場合はまだまだそうではないことが多いようなので、改善の企業努力が必要な箇所だと思っています。

2.土日祝日休み

美容院はサービス業なので土日は忙しいサロンが多くなります。
よって休日が取りにくいのは当たり前ですよね。
美容師になろうと思ったときに、土日は絶対休めると思っている人は、ほとんどいないのではないかと思います。
これに関してはいろんな考えがあるので、土日を休日にする理由の1つの例として聞いてもらえたらと思います。
まず、冠婚葬祭は休日も平日も関係ないですよね。これは休ませてあげたいです。
また、結婚して家族が出来た場合は、臨機応変に休める仕組みを作った方が良いと思っています。
結婚のお相手が一般職の場合、土日がお休みのことが多いので、全く休みが合わないと社員は辛いですね。
それと子供が出来た場合も、運動会などの行事が土日にあることが多いので、そこにも参加出来るようにするのが良いと思います。
社員ではなくパートという働き方で、時間的に臨機応変に対応出来る働き方を用意するのも大事ですよね。
ただ、そもそもスタッフ数に余裕があって、土日を休ませてあげられる体制が作れるのであれば、悩む必要はないと思います。

3.有給休暇取得率

これに関しても、出来るだけ有給休暇を取りやすい環境を整備することが必要となります。
美容院の有給取得率は37%ぐらいだと言われています。
正確には美容師だけでなく、国の基準の「生活関連サービス業、娯楽業」という区分のデータなので、美容師以外のサービス業の人たちも入っています。
他のサービス業と比較しても、美容師は特に有給の取得率が低いと言われているので、この37%という数字よりもさらに低くなる可能性もあります。
厚生労働省が、2020年に発表したデータによると日本の平均が52%なので、かなり低いことが分かりますね。
これに関しては、有給休暇の計画付与をすることで改善されると思います。
計画付与とは、有給の5日を超える分において、あらかじめ付与日を決めて取得させる制度です。
これを設定しておけば、有給の取得率も上がり、スタッフの休日も増えるので、問題が解決されやすくなります。
ただし、この導入には事前に労使協定を結び、就業規則などの社内規程の整備が必要なので、信頼出来る社労士さんに相談することをおすすめします。

4.トレーニング

トレーニングの時間を業務と考えるか、任意と考えるかが1番の焦点ですね。今までの常識では、任意ですが、これから先どう変わっていくか分かりません。
サロンワーク中に出来るだけトレーニングできる仕組を整えておいて損はないと思います。サロンワーク中のトレーニングに関しては、OJTも一つのやり方です。
それについての動画も上げているのでぜひご覧ください。

作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有…

 
トレーニング時間の課題より、おそらく先に課題になるのが、トレーニングを見る人に対する手当ですね。
トレーニングする人はまだ任意だとしても、トレーニングをみる講師側の人に、何も手当てがない状態は良いとは言えません。
今までは、先輩達が時間を使って教えてくれていたから自分も自分の時間を使って後輩に教えるのが当たり前という文化がありました。
ですが、この考え方は美容業界特有のものなので、だんだん苦しくなってくると思います。
一般職で残業がつかない中、後輩にパワポの使い方を講習している先輩ってゼロではないと思うのですが、かなり少ないですよね。
15年ぐらい前に新入社員が、私のところに来てこう言いました。
先輩ってサロンワーク終わってから、なんで私の練習見てくれるんですか?お給料発生してないですよね?まじ神ですよね。私が先輩の立場になったら絶対出来ません。」
と言われたことがあります。
その時に「あっそうだよなぁ、、、」と思ったことを今でも覚えています。まずは、講師側に手当てを発生させる仕組みが必要だと思います

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は「美容院の休日について」についてお話しました。
まとめると、
  • 1.休日を使ったOO
    休日は全てプライベートという当たり前の考え。
  • 2.土日祝日休み
    サービス業なので取りにくいのは当たり前だが、ライフステージによって臨機応変でもいいのでは。
  • 3.有給休暇取得率
    計画付与制度を取り入れてみてはどうでしょう。
  • 4.トレーニング
    まずはOJTを充実させることをおすすめします。
この4つです。
美容室は労働集約型かつ人材不足のビジネスなので、簡単ではない問題ですが、少しずつ改善していく意思が重要なのかなと感じています。
【美容室経営に関するnote】
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元大手美容院売上no1スタイリスト。 カットやカラー講師として内部、外部で活躍。 店長育成プログラムを考案しマネジメント…

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