美容師が独立するときの物件選びで、これだけはおさえておきたい6つのポイント

美容師が独立する時、物件選びで気を付けたいポイント

美容師で独立を考えている方や、2店舗目3店舗目を考えられている方におすすめの記事です。
物件選びは簡単ではないですよね。
少しでも判断材料になればと思い、物件選びについて重要な部分をピックアップしてお伝えしていきます。
ということで今回は「美容室の物件選びをする時に大事なこと」についてお話していきます。
6つのポイント
  1. 電気ガス水道
  2. 家賃
  3. 路面店か空中階か
  4. 席数とシャンプー台
  5. 今後、店舗展開したいのかどうか
  6. 駐車場
では、1つずつ説明していきます。

1.電気ガス水道

美容室には、電気・ガス・水道が必ず必要です。
物件によっては、水道管やガス管が細くて十分な容量を確保出来ないことがあります。
そうすると別途工事が必要になり、かなりの金額と時間をとられることもあるので注意して下さい。
そういった条件から、美容室は開業できない物件あるので必ず調べましょう。
ちなみに私はこれで失敗しました。
物件を取得していたので、ガス管を引き直すだけで100万円…。皆さんは、ほんとに気を付けて下さい。
電気に関しては、アンペアを上げれば良いので問題ないかと思います。
電気は、熱を発するもので多く消費されます。美容院は、ドライヤーやアイロンなどを同時に動かすので、十分な容量を確保しておきましょう。

2.家賃

これは皆さんが気になると思うので「ポイント」を1つお知らせします。
ポイントとは「家賃比率10%以下になるにはどのくらいの期間が必要かです。美容室の適正な家賃比率は、10%以下とされています。
例えば、家賃20万円であれば200万円の売り上げで家賃比率は10%になります。
この売り上げに到達するためには、どのくらいの期間が必要なのか?そもそも200万円売り上げられそうなのか?
これを考えることが大事です。無理そうであれば、オープン後かなり厳しくなるので、気を付けて下さい。

3.路面店か空中階か

路面店と空中階には、それぞれメリットとデメリットがあります。
路面店のメリットは、視認性が高いということです。これによって集客力が上がりますね。
看板を出しやすいので、さらに集客力が上がります。
ちなみに視認性に関しては、1階が1番良く、3階までがギリギリと言われています。
デメリットとしては、家賃が高いことです。
同じビルでも路面店は、かなり高くなるのでそこを考慮に入れましょう。
ただし広告費とも考えられるので「どうとらえるか?」はオーナー次第だと言えます。
作りによっては、外からの視線が気になるという声が、お客様から上がることもあります。
空中階のメリットは、家賃が安いということです。路面店と同じ広さでも、まったく家賃が変わります。
デメリットは、視認性ですね。
3階まではギリギリですが、1階と2階の時点でかなり差があります。「あそこに美容院があるな。」とは分かってもらえても、道行く人がふらっと立ち寄るということは、かなり少なくなるでしょう。
ただ、今はネット検索の時代なので個人的な意見としては、空中階で探しています。

4.席数とシャンプー台

セット面を何面作るのか?シャンプー台は、何台入れるのか?これを考えましょう。
先ほど「家賃から計算して、売り上げをどのくらい上げないといけないか?」というお話をしましたが、ここも同じ感覚です。
「1席でいくら売り上げられるか?」というところから逆算します。
業界的には1席60万が最低ラインとされていて、80万円だと優良店とされています。
20万円の家賃で、3席の場合を考えてみましょう。
1席60万だと180万円になってしまい目標に届きません。
優良店の80万になったとしても240万しか行かないんですね。だとすると、セット面を増やしたほうが良いという結論になります。
もし5面作れば、1席40万でも200万円ですね。
広さ的に作れないとなると、この物件では成功しづらいということになります。
サロンのレイアウトを考えるときに、ゆったり作りたい気持ちは分かります。
そうしたい方はこの計算をした上で、ゆったり作れるならば問題ないと思います。
席数でマックスの売り上げが変わってくるので、そこを考慮して下さい。

5.今後、店舗展開したいのかどうか

初出店の場合、特に気を付けたほうが良いのが物件の広さです。
物件の広さを決めるときに考えてほしいことの1つが、今後店舗をどう展開したいのかということです。
例えば、店舗展開したい人が、1人で独立して3席で作ったとします。
求人もかけてスタッフが3人増え、売り上げも上がり、自分も含めてスタイリスト3人アシスタント1人になったとします
この時点でおそらくスタッフ数は、キャパいっぱいになる場合が多いですよね。
すると2店舗目を考えるわけですが、2店舗目に配置するスタッフが足りなくなってしまいます。
これ以上人を雇うスペースがない。でも店舗を出すには人がいない。」というパターンです。
もし店舗展開したい場合は、最低でも5席以上のセット面が作れる物件をおすすめします。
ちなみにここでも私は失敗しています。
1店舗目で4席・13坪はかなりきつかったです。
たまたま同じビルの同じ階に空きが出たので、スペースを拡張して乗り切りましたが、運が良かっただけなので、皆さんはぜひ気を付けて下さい。
でも、私のように今そうなってしまっている方もいらっしゃると思います。
そういう場合は、移転拡張という選択肢をとって、広い物件にお引越しされるといいと思います。その後、充実してきたら2店舗目ということですね。

6.駐車場

移動手段が車が主体の地域は駐車場も需要なポイントです。
何台置けるのか?店舗からの距離は?月額いくらかかるのか?これらを見ておかないといけません。しっかり確認しておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は「美容師が独立する時、物件選びで気を付けたいポイント」についてお話しました。
まとめると、
  • 1.電気ガス水道
    それぞれの容量を確認。
  • 2.家賃
    比率を10%以下にすることが出来そうか?
  • 3.路面店か空中階か
    それぞれにメリットデメリットがあるので考慮。
  • 4.席数とシャンプー台
    席数で売り上げが変わってくる。
  • 5.今後、店舗展開したいのかどうか
    物件の広さに注意。
  • 6.駐車場
    車主体の地域では需要。
この6つですね。
物件は、「いいな」と思ってもくせがあったり、いろんなことが隠れていたりします。皆さんは、私のように失敗しないで、いい物件に巡り合って下さいね

【美容室経営に関するnote】

note(ノート)

元大手美容院売上no1スタイリスト。 カットやカラー講師として内部、外部で活躍。 店長育成プログラムを考案しマネジメント…

【美容室経営をわかりやすく具体的に石橋拓郎チャンネル】

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