今日はスタッフの「遅刻グセの改善法」についてお話していきます。
なんでこの話をしようと思ったかというと
単純に、困っているオーナーや店長の話をよく耳にするからです。
この記事を見て頂ければ【超具体的な改善方法】がお分かりいただけると思います。
ですので「遅刻についてマネジメントしたくない」とか
「あまり困っていない」という方は飛ばしてもらって大丈夫です。
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遅刻する人は対策しても遅刻する
最初に言っておくと、私は店長時代を含めて15年弱ぐらいスタッフを見てきましたが「遅刻する人は対策しても遅刻する」ということです。
身もふたもないことを言ってしまうと、クセなので治らないことも多いですね。
だけど、100%ではないですが改善することは出来るので、今日はその方法をお伝えします。
ちなみに私は、年に1.2回ぐらいはみんな遅刻する可能性があると思っているので、
あくまで「遅刻グセ」に対して改善するということで理解してください。
遅刻グセの改善方法
改善方法としては2つあります。
「目覚まし」と「遅刻や寝坊した時の前日分析」
この2つが効果を発揮します。
その前に、やっても意味のないことから説明します。
怒る
罰則
この2つは、ほとんど意味がありません。
怒って反省を引き出すことはできますが
本人も遅刻をしたくてしているわけではないので、あまり意味がありません。
罰則に関しては怒るよりは効果がありますが、結局これも不発に終わることが多いです。
それどころか繰り返すと「なんで罰則があるんだ」的な、逆切れパターンすらあります。
この2つに共通することは、
根本的な改善になっていないという点です。
遅刻グセの根本的改善①目覚ましの使い方とは
では、根本的に解決するとはどういうことでしょうか?
それが先程の「目覚まし」と「遅刻や寝坊した時の前日分析」です。
まず目覚ましから説明します。
答えから言うと「目覚ましを3つかける」ということです。
何だそんなことか。と思われる方も多いと思いますが、以下の3点が重要です。
1.遅刻癖のある人には目覚ましは3つ必要
目覚ましが2つだと、2つとも止めてしまう可能性があるのですが、
過去の改善してきた人を見てきた経験上、3つ目から全部止める確率がぐっと減ります 。
2.目覚ましの種類はどんなものが良いか
目覚ましの1つはスマホでよいでしょう。
もう2つはアラームが鳴り続けるものです。音量も大きい方が良いですね。
勝手に止まってしまうものを選んでいる人が意外に多いので「気が付きませんでした」ということになります。
それとテレビのタイマー機能で起きている人もいますが、それもやめさせましょう。
テレビは見ながら寝ることもできますよね。それほど目覚めには効果が薄いと言えます。
3.目覚ましの位置はどうすれば良いか
これは単純です。
スマホは枕元でよいですが、あとの2つは布団から出ないと止められない位置です。
アドバイスだけで終わっていないか
ここまで説明してきましたが、1番大事なことがあります。
それは「目覚ましを3つかけた方がいいよ」等のアドバイスだけで終わっていないか?
ということです。
もしあなたが店長やオーナーだったら、1度や2度は遅刻の注意をする機会はあったでしょう。
その時にアドバイスだけで終わっていませんか?
また、アドバイスを実行しているかどうか、ヒアリングしていますか?
このアクションをすることがとても大事なのですが、やっていないがために、遅刻が繰り返されている場合がかなりあります。
上記以外のアドバイスを行ってもいいと思いますが
「アドバイスだけで終わらないことが1番大事」ということですね。
遅刻グセの根本的改善②前日分析とは
2つ目は、
「寝坊や遅刻した時の前日分析」です。
私がスタッフや社員を15年間見てきてわかったことがあります。
遅刻や寝坊する時には、8割ぐらい前日に理由があります。
例えば、、、、
◆お酒を飲みすぎた
◆コーヒーを飲んで寝付けなかった
◆〇〇で寝るのが遅くなった。(YouTube、ゲーム、通話等)
◆〇〇を食べた
◆外食した
◆いつもとテンションが違った(悲しいことがあった、嬉しいことがあった等)
◆休日の次の日
◆出勤や登校のなか日
◆ものすごく頭を使った
◆運動した
など、まだまだありますが多くの場合、理由がどこかにあるはずです。
前日分析の仕方
上の例を使って説明すると、遅くまでライン通話していたとわかれば、気をつけるようにアドバイスできますよね。
それと毎回前日の原因が違うこともあるので、しっかり話を聞くことが大事です。
話を聞くときには「前日に、これが遅刻の原因かなと思うことはありましたか?」というような投げかけが必要です。
それで、答えが出ないならば
例えば「OOOOOOOO」という風に、例に挙げた事柄を投げかけてみてもいいですね。
その時、質問をしても本人の口からでてこないことも多々あります。
なぜかというと「遅刻や寝坊に直結していると思っていないことで遅刻している」からなんですね。
例えば
6時に起きなきゃいけないのに2時までゲームをしていた。
普段は眠いながらも起きられるが、年に何回かは遅刻してしまう。
このようなケースは多々あります。
改善点は明確で睡眠時間の確保ですよね。
そのためにゲームの時間を減らすということになりますが、理由があきらかにならないとアドバイスできません。
そしてそれを本人が原因だと思っていない場合が多いので、ヒアリングしても導き出せないということです。
なので先ほど言ったように、しっかりと例を挙げヒアリングして、本人にも気づかせるということが大事になってきます。
前日分析の注意点
ここでも注意点があります。
ヒアリングして引き出した情報をもとに「本人任せ」にしてしまっては、改善されないということです。
目覚ましの時と同じですね。
ヒアリングで引き出した情報を使って、改善できているかを軽く聞く程度でよいです。回数は少なくて問題ありません。。
返答によってはアドバイスしなければいけないかもしれませんし、改善されていたら褒めてあげたいですよね。
「聞きまくると嫌われる」ので、くれぐれも気を付けてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。遅刻グセの対策は
・目覚まし3つ
・種類と置く位置
・ 寝坊や遅刻した時の前日分析
この3つです。
共通していることは、アドバイスして本人任せにしないこと。
ちゃんとその後もヒアリングを適度につづけること。
です。
誤解が無い様に言っておきますが
私は人間は遅刻をするものだと思っています。
遅刻が多くなってしまう人に対しての改善方法なので「たった1回の遅刻で使わなくてよい」と思っています。
社員さんの遅刻グセでお悩みの方は、ぜひ参考になさってください。