皆様のサロンでは店販利益率出していますか?
店販利益率とは【店販販売でどのくらいの利益が出ているか】というものです。
今回は店販利益率の計算の仕方を記事にしました。
YouTubeでご覧になりたい方はこちらからどうぞ
店販利益率は仕入れの掛け率だけではない
店販利益率は出していないサロンがほとんどです。
では皆さんどうしているのでしょうか?
美容院の多くは、仕入れの掛け率だけで判断しています。
「仕入れは7掛けだから30%の利益だな」という感じですね。
でも、それだけでは本当に利益が出ているかどうかはわかりません。
そもそも、物販だけで分けて利益計算をしている美容院も少ないのではないでしょうか。
今日はなぜそうなのか?どうすれば良いのか?というところをお伝えしていきます。
店販利益率の計算式
まず簡単な利益率の計算式からお教えします。式といっても簡単なので安心してください。
{物販売上-(物販売上×スタッフ手当)}-物販仕入=営業利益
営業利益÷物販売上×100=物販利益率
この式では、サロンで設定されているスタッフへの店販手当を10%で計算してあります。
ここの数字は各サロンで変えてくださいね。
実際に、わかりやすく数字を当てはめてみましょう。
・物販売上10万円
・スタッフ手当10%
・仕入れ7掛
の場合
{物販売上10万円-(物販売上10万円×スタッフ手当0.1)}-物販仕入7万円=営業利益2万円
営業利益2万円÷物販売上10万円×100=物販利益率20%
こうなります。
まずは各サロンで数字を出してやってみてください。
大事なのは毎月数字を出すこと
ここで大事なのは「毎月数字を出すこと」です。
なぜかというと「今月店販がいくら売れた」というのは確認していても「今月いくら仕入れた」というのは確認していないことが多く、利益が出ているかどうかが、全体の売上に隠れてしまって不明だからです。
やってみるとわかるのですが先程の式に当てはめると、意外に利益が出ていなかったりします。
マイナスのこともあるかもしれません。
店販売上を上げてマイナスになってしまっては、本末転倒ですよね。
なぜ店販で利益が出ないのか?
ここで一つ疑問が生まれます。
なぜ7掛けで利益が出るはずなのに、利益がでづらいのでしょうか?
これは1つしかありません。
仕入れのやり方がまずいということです。
仕入れ方が良くない6つの原因
予想される6つの原因をお伝えします。
1.発注金額が多すぎる
⇒発注量の見直しをしましょう。どんなに販売しても発注金額が多ければ利益は出ずらくなります。
無駄なものを省き、個数も最小限になるようにして下さい。
2.発注本数条件がネック
⇒商品によっては6本ずつしか頼めないものがあったりします。本当にそれでよいのかを見直してみましょう。
3.動いていない商品が多い
⇒動いていない商品も、年間で考えればいくつも発注しています。その結果金額的にはある程度ボリュームを占めます。
取り扱いをやめるか、別のものに変えるのかを検討したほうがいいでしょう。
4.利益率の低い物ばかり売れている
⇒仕入れ値がトータルで7掛だとしても、中には8掛けなどの利益率の低い商品があるはずです。
もしそれが沢山売れていたとしたら利益率は下がりますね。
7掛けや6掛けになれば、それだけで利益は変わってきます。
商品別に分析して、交渉や切り替えをしましょう。
5.高単価商品の利益率が低いまたは売れていない
⇒高単価の物の利益率か低いと、全体として利益が出ずらくなるのでそこも調べてみましょう。
6.利益率の低いメーカーがある
⇒メーカーごとに分けてみて利益率の低いメーカーがないか調べてください。
出た数値をもとに、どうやったら利益が出しやすくなるかをメーカーやディーラーと交渉してみましょう。
このような6つの原因が考えられるので、見直すとかなり改善されると思います。
是非やってみてください。
交渉にも使える
ディーラー、メーカーと美容院はWINWINの関係でなくてはいけません。
もし利益が出ていなければ、もしくは利益が少なければこの数字をもとに冷静に交渉することが出来ます。
例えば「掛け率を下げる」「添付を引き出す」
など利益が出るような戦略を一緒に立てることも可能です。
利益率がしっかりと数値化されていることで、共存共栄していく方向の話を進めやすくなります。
交渉術が知りたい方はこちらの動画もご覧ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「店販利益率の計算の仕方」をお話してきました。
数値化すると、いくつものメリットがあることがわかっていただけたのではないかと思います。
店販利益率は、出していないサロンがほとんどなので、この機会にチャレンジしてみてください。